わんこのタロットリーディング〜その２

今回のわんこ（犬）はもともとは野良ちゃんでした。
とある山に今の飼い主さんが出かけた時に
そのわんこが修学旅行生に蹴られそうになっていたところを
危うく救い出して家族に迎えたそうです。

もう成犬でしたが、飼い主さんはずっとそのわんこが
今までどう暮らしていたのか、
どこかで飼われていた後に捨てられたのか、
それともその山で生まれてずっと野良だったのか、
知りたいと思っていました。

ご相談はただ「わんこが何を考えているのか知りたい」とのことでした。

カードを展開してみると、
そのわんこが昔の野良時代を思い出していると出ました。

「夜はとても怖かった。特にカラスとヘビがとても怖かった。
　落ち葉のところで眠って、ごはんは仲間と分け合って食べた。
　でもケンカばかりの場所だったからとても辛くて逃げ出した。
　そこで今の飼い主さんと出会った。
　今は昔の心の傷も癒えてしあわせ。
　これからは僕が飼い主さんをひっぱっていく！」

正直こんな結果が出ると思わずびっくりしました。
メインで使用したデッキ（Seasons of the Witch Mabon Oracle) は
室内の絵柄も多いのですが、出たのは全て山の絵柄。
まだ使用歴が浅くて馴染みきっていないデッキなのに
スッと情景が浮かんできました。

飼い主さんに鑑定結果を伝えると、

「山では猫たちの中に１匹だけ混じって餌をもらっていた様子。
　以前は付近にこの子にそっくりな、もっと大きい犬がいたらしいので
　おそらくこの子はその子供で山生まれで合っていると思う。
　拾ったのは落ち葉の季節で、この子は落ち葉で遊ぶのが大好き。
　獣医に連れていくと獣医さんに
『この子は飼い主さんを守る姿勢をとるね』と言われる。」

とのことでした。

このわんこはとても壮絶な暮らしをしていたようで、
拾った当時は身体は骨と皮だけのガリガリで命を落とす寸前。
家族に迎え入れてからウンチに不織布のおしぼりが２本も
混ざって出てきたそうです。
ゴミを食べるほど辛い生活を送っていたのです。
聞いていて胸がぎゅっとなりました。

今は幸いにもやさしい飼い主さん家族にとても愛されながら
元気に過ごしています。
素敵なご主人様に出会えてよかったね。

（今回掲載するにあたり、飼い主さんからの許可をいただいております）