【飲食業界】2/17ニュース ~ロッテリア、ゼンショーが買収・すき家特盛値上げ・ロッテリア賃上げ
こんにちは、晴れると日中は暖かくなってきましたね。
激しい寒暖差は体調に影響します。飲食店は身体が資本です。体調管理には気を付けていきましょう。
それでは、本日の飲食業界におけるニュースの解説です。
私が働いていたはま寿司の親会社・ゼンショーHDを取り上げています。
「ロッテリア」ゼンショーHDが買収…将来的には“名前が変わる”可能性も
【解説】
ゼンショーHDは2002年にダイエーからハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」を買収し、71店舗を経営していました。しかし、2009年いっぱいでフランチャイジー契約を打ち切り、ウェンディーズは日本から一時撤退しました。
ロッテリアはハンバーガー業界では第3位に位置していますが、この規模のチェーン店には珍しく非上場企業です。そのため詳しい決算情報は分かりませんが、決算公告を見るに新型コロナ禍において売上を伸ばしているファーストフード業界では珍しく赤字が続いているようです。
ゼンショーHDは外食最大手で店舗数は10,000店舗を越えています。自社でのマス・マーチャンダイジング・システムを保有しており、調達コストが下がることが期待されます。売上規模が200億円程度と見積もられているロッテリアですが、原価を1%でも改善出来れば利益は2億円も増益します。
その他にもゼンショーHDはオペレーションの改善ノウハウや従業員の教育ノウハウは充実しています。数%のコスト減で利益を獲得できる状態まで持っていけるのか、ゼンショーHDの手腕に期待しています。
すき家、牛丼「特盛」30円値上げ 「並盛」は据え置き
【解説】
24時間営業を謳っていたすき家でしたが、昨年にワンオペ営業を廃止し、営業できないほどの人手不足に陥っているようです。営業を止めない為に、時給を高く設定しているすき家をよく見かけます。ワンオペ営業による事故死についてはリンクを貼っておきます。朝や深夜に営業していないすき家を見かけるのも珍しくなくなってきましたね。そういった人件費の高騰・最近の原材料の高騰による値上げのようです。
<牛丼チェーン各社の並盛価格>
すき家:400円
吉野家:448円
松屋:380円
並べてみても、どのお店もまだ安いですね。先日分析した松屋の原価率が33.5%でしたが、よくこれで利益の出る営業が出来るなと思います。
ロイヤルHD、6.5%賃上げ ベアと定昇合わせて
【解説】
2022年12月期のロイヤルHDの決算を見てみますと、新型コロナ対策の緩和による客足回復で売上は前年比23.9%の増収・営業利益も21億円の黒字になっていました。インバウンド需要の回復傾向もあり、今後は更なる増収が見込まれることを見越した、賃上げと見られています。
飲食チェーン店の店長は自分のお店の利益が給料に結び付くことの少ない職種です。しかし、売上を上げて利益が出れば、給料が上がるということを示すことは従業員のモチベーション向上に確実につながります。店長・従業員のモチベーション向上はサービスの質の向上につながり、お客様満足度・売上が上がります。そして売上が上がれば給料が上がる。その循環が続くことが飲食店の最適な成長です。
現状続いているコストプッシュ型のインフレのようなマイナスの値上げ・賃上げでなく、好循環が業界全体に広がってほしいですね。
【2/17飲食業界ニュースまとめ】
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