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20代後半は、女の人生第1章のクライマックスだと信じて疑わなかった26歳の自分に


先日、りょかちさんのこの記事を拝読いたしました。(すごく読んで欲しい)


おんなのこの20代の時間は「進捗管理」がとにかく大事だ。なぜなら、「おんなのこの人生」のイベントが20代後半〜30代に固まっているから。

26歳の私も、当時全く同じことを考えていたのを思い出して、「ああああああああ」とPCの前で叫びそうになりました。そう進捗管理。段取り、タスクへの落とし込み、リマインド、ほげほげ。

そして、その後友人の(と申し上げてよいのか…でも大好きな)はぎーさんがアンサーnoteを書かれていて、これもまたとてもステキでした。(すごく読んで欲しい)

ちょっと心構えをしておけば、もっと動じずにいれたのにと小さな後悔がいくつかあるのです。この小さな教訓が、一人でもいいから謎の生きづらさに戸惑っている女性の助けになっていると嬉しいなぁ。

この2つのnoteを読んで、ダメダメな29歳結婚3年目の私が、20代後半に日々どんなことを考え、モヤモヤし、行動したか、そしていまどんな気持ちでいるのか、書かずにはいられませんでした。
テクニカルな内容ではないので、あしからず。


周りの期待にこたえる自分よりも、今いる場所で少しでも無理せず過ごせる自分をめざす

恋愛、就職、結婚、出産という、生活を激変させるイベントが目白押しの20代。大学を卒業した後に想定されるスケジュールは、あまりに怒涛すぎて、24歳の私はタイトルの心境でした。
私は、母親が38歳のときの第一子。子どもの教育と親の介護が重なり多忙を極めた両親を見ていたので、きっと周りの人よりも、人生スケジュールに対して敏感だったのかもしれません。
どんな人間であれば進捗管理に問題がないのか、それ即ち「どんな彼女でいれば失敗しないのか」「どんな社員でいれば周りに迷惑かけないのか」。25歳はそんなことばかり考えていたことを思い出します。そしてその考え方が起因となり、人付き合いが得意ではない人間になっていました。学生時代も会社員時代も、評価されることも多いので、「評価をどのようにうまく乗り越えていくか」が思考の基盤だった。

そんな「べき論」でグルグル巻きになっていた私を見かねて、「もっと肩の力抜いていいんだよ」「ATフィールド(※)を張らなくても生きていける」とたくさんの先輩、友人がアドバイスをくださいました。
その言葉ひとつだけで、すぐに自分の考え方や行動を変えることはできなかったけれど、「自分を待っていてくれる人がいる」と、安心感を抱けたことは、自分にとって大きな進歩でした。
亀のような歩みでしたが、だんだんと「しくじって学べる自分もえらい」「自分の気持ちを大切にできる自分はえらい」と思えるようになり、行動に無理がなくなっていきました。自然と心地よい人間関係も構築でき、いい恋愛に結びついたと思います。

「好きなことに取り組んでいる人は輝いているから、自然にいい恋が集まる」というハックをよく見ますが、「好きなこと」を改めて見つめ直すのに気力と体力がいることもしばしば。なので、まずはいま自分のいる場所(職場、友達グループetc)で、もう少しだけ肩の力を抜いて生きていくにはどうしたらいいのか、から考えはじめてみるのが、私にはちょうどよかった。
ちょっとだらしなかったり、うっかりしたところのある自分を、喜んで受け入れてくださる方は、自分が思っている以上にたくさんいるということ、もっともっと早く知りたかったな。


プランがあることは恐れずに伝えよう

女性が綿密な人生スケジュールを立てることに対し、男性が結婚にむけた具体的ロードマップを引かない、という統計データがあるのかどうかは、わからないけれど、「彼が結婚する気があるのかわからない」という言葉は20代後半だけで何百回と聞いた気がします。
私は「30歳になるまえに第1子が欲しいし、2年ぐらいは夫婦2人で過ごしたいなあ」となんとなく思っており、それを、怖かったけれど当事者に伝えていました。その言葉きっかけで離れて行った人もいたし、一緒になってくれた人もいました。
あとになって振り返ると、それは「どんな夫婦生活を送りたいか」という結婚後の2人のライフスタイルに直結する話なので、確認しといてよかったなと思っています。ビジネスっぽく言えば、ビジョンを達成するためのストラテジーを合意しておく、みたいなもんですかね。
○歳まではバリバリ働きたいんだなとか、○年後に地方に帰るから今は東京の時間を楽しみたいんだなとか、理由がわかった状態であれば、相手の行動も受け入れやすくなり、認識の齟齬がなくなります。これが合意できない人とは、どんなに好きでも一緒にいて辛くなるだけなのかも。

最近何人かの男性にこの話題を振ったところ、「結婚に向けてマイルストーンを置いてもらえると途端に現実味が湧く」という意見をいただきました。いつか結婚しよう、と心から思っていても、スケジュールが具体的にならないそうです。式場予約とか、親の顔合わせとか、家の更新とか、必要となる行動に落としてもらえると、「あれ、そろそろ結婚に向けてちゃんと準備しないとまずいじゃん」となるそうです。そんな意見もあります。


でもスケジュールどおりに行くほうがレアだから、結果よりもプロセスを大事にしよう

30歳までに第1子というプランに向けて、焦りを原動力に粛々と動いたつもりです。27歳で結婚するまでは順調でした。(夫氏ありがとうございます)が、その1年後に私にちょっとした病気が発覚し、長期に渡って薬を飲み続ける必要に迫られます。「いまは未来のことを考えることより、いまの自分のことを考えましょう」と、ごくごく当たり前のことを婦人科のお医者さんに言われました。
当たり前のことなんだけど、私にとってはショッキングな内容でした。

母に連絡し、先のことで不安になった心境を伝えると、意外にも、何がそんなに問題なの?とあっけらかんと返されました。

「お母さんは、2人だけで暮らしていくのも楽しいし、って思えてたよ。」

それを言われた時に自分の中に、ものすごく大きな固定観念があることに気づき、心から恥ずかしくなったのです。私の母も別に望んで妊娠が遅くなった訳じゃありません。そして両親は、私が「大変そうだな」と感じていた日々に対して、もっと前にああすればよかった、といった後悔する素振りを一度も見せませんでした。そしていつだって、私が私であることを肯定してくれていました。
進捗管理ファーストで生きていたことで、世界を見る目を、誰かの気持ちを慮るための視点を、ぐんと狭くしていたことに気付かされました。そして、先のことばかり見て、目の前の時間を楽しむことを疎かにしていたことも。
だってどんなにがんばっても、26歳の自分を楽しめるのは、たった365日しかないのだから。

人生スケジュールを綿密に引いても、とんでもないところからひっくり返されることだってある。だからこそ、スケジュールを守りたい自分を大切にしながら、スケジュールが上手くいかないことも承知で、プロセスを楽しむ。そんな風に考えていけば気楽に生きていけるのかな、と最近思います。

社会人になってからたくさんの働くママさんに出会い、それぞれの生き方を見て、私とは違うけれど、どんな人生もステキだな!と心から感じられるようになりました。
20代後半は人生第1章のクライマックスだと本気で信じていたけど、そんな風に考えていること自体がもったいなかったのかもしれません。
私たちはもっともっと自分のペースで生きていけるだろうし、小さな旗をこのnoteで掲げて、20代後半を生き抜く人が少しでも心穏やかに過ごせる世の中にむけた意思表明をしたいと思います


※ATフィールドについてはニコニコ大百科をご覧ください。文中では心の壁として使っています。

※異常に体力がないこと以外はごく普通に生活しています。ぜひ、まじで健康も大事にしてください。







読んでくださいましてありがとうございます〜