5月5日の服たちの物語
2022年5月5日木曜日 ☀️
「服たちの物語」については、こちらをお読みください🍀
🌷古着屋「空と服と」 今日の作品🌷
『雨のなか』
紫陽花の季節。
雨の中、君を待つ。
青色がすきな君。
すきな色の方が緊張させないかなと、この服を選んでみた。
朱色の紫陽花なんて、あるのかしら？
やわらかな生地の、ふわりとしたAライン。
さらりと着れるのに、しっかりカフスが作られているバルーンスリーブ。
なんといっても、共布のくるみボタンがとってもすてき。
裏から見るファスナーの色も、裏地の色も、表地の色合いにマッチしててすごくきれい。
こういう服にキュンとくる。
すきな服を着ると、いつもより自分がきれいに見えるのは欲目か。
少し遅れて来た君。
申し訳無さそうに、わたしの目をジッと見る。
怒ってないよ。服を見て欲しいのに。
君はやはりまた、自分のことばかり気にする。
道端で紫陽花とすれ違う。
わたしと紫陽花、どっちがきれいかしらとショーウィンドウに写る自分をチラ見した瞬間、
頭の上から君の声。
「きれいだよ。」
…。
こういうときは、聴こえないフリをした方がいいのか。
それとも、「ありがとう。」と笑った方が、かわいいのか。
迷う。
どこまでも贅沢な、わたし。
『気持ちは貴婦人』
やわらかな色合い
丸みを帯びたラインとシルエット
とてもやさしく、品のよい女性の横顔が形作られているブローチ。
ブローチと同じクリーム系の地に、赤い小花模様のワンピースに付けてみたらどうかしら。
緑に囲まれて
暖かい日差しの中で
まるで貴婦人の様に、アフタヌーンティーでもしたくなるかも。
現代風に、デニムと合わせてみても。
ブローチの雰囲気が引き立って、柔らかく上品なコーデに仕上がりそう。
冬は、ボリュームのあるウールのロングコートの襟元に。
きっとこの貴婦人が、素敵な一日にしてくれる。
（5月5日の服たちの物語・終わり）
これからもステキな服たちが登場いたします👗
ぜひ「空と服と」に遊びにいらしてください🌟
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