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5月17日の服たちの物語

2022年5月17日火曜日 ☁️

🍀「服たちの物語」については、こちらをお読みください。


🌷古着屋「空と服と」 今日の作品🌷

『ジューン・ブライドを祝う服』

ジューン・ブライドのシーズンが近づいてきました。

結婚式というと、どんな服を着ていこうかといろいろ考えられると思います。

わたしが新卒の頃、わたしの一つ上の先輩が結婚しました。
その時に、その先輩の指導者にあたる看護師さん(「プリセプター」と呼びます)が着ていた服が、今でも忘れられません。

それは、とてもすてきなアオザイでした。

光沢のある白い地の全面に大きく、とても綺麗な一羽の鶴が描かれていました。

紅白で彩られたアオザイと、それを着ているプリセプターはとても、とてもすてきで、わたしはその姿を見て初めて、結婚を祝うために結婚式に着ていく服というのは、結婚する人への祝福を表現するものなんだ、ということを知りました。

当たり前のことなのかもしれません。

でも、結婚式の服装にもいろいろ守らなければいけないルールがあって、それを守るのに気が向いてしまって、「服で祝う気持ちを表現する」という大切な意識が薄れてしまっていたように思います。

その後参列した別のお友達の結婚式では、お友達のご家族がとてもすてきに服を着ていました。

その方達はご年配の方が中心でしたので、わたしが好きな年代の服を着ていらしたのだと思います。

それからというものの、わたしは結婚式に、古着を着ていくようになりました。

特に日本古着のテキスタイルやデザインは華やかなものが多いので、お祝いの気持ちを表現するにはピッタリです。


こちらの服はセットアップに見えますが、ワンピースです。

日本古着になります。

繊細な織りの生地に、色とりどりの花たちが描かれています。

身頃とスカートには、プリーツのような加工がしてあり、Aラインに広がる形になっています。

袖のみ裏地はついていませんが、濃紺の地と花束の絵にわずかに肌が透けて、とても綺麗です。

華やかで、経年の落ち着きもある、とても洗練されたワンピース。

心にも服にも花束を。

ハレの日を迎える大切な方たちも、きっと喜んでくださる服だと思います。


『アクセサリーにも花束を』

こちらはイギリスのヴィンテージ で、粘土細工で作られているイヤリングです。

ちょっと詳しい年代は分からないのですが、イギリスではこういう粘土細工のアクセサリーがたくさん作られていた年代があったそうです。

流行りだったのでしょうね。

今見ても、とてもすてきなイヤリングです。

ともかく、細工が細かい。

こんなに小さなお花を、どうやって作ったのでしょうか?

薔薇の花びらも、広がり具合がとってもキレイです。

花たちの後ろの葉っぱも、角度や配置が絶妙ですごくオシャレです。

これを作った人は、ものすごくセンスが良いと思います。

今日の作品の「花束のワンピース」には、派手ではなく、でも存在感があって、手作りの温かさもあるこのイヤリングがピッタリでした。

(5月17日の服たちの物語・終わり)


これからもステキな服たちが登場いたします
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ぜひ「空と服と」に遊びにいらしてください
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