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【ML#2】序章開始時での竜の心情

※この記事は、「竜のこどもの物語:設定資料集」の補完記事です。「ML」は「ミュージックリスト」の略称になります。

拙作の異世界ファンタジー作品、「竜のこどもの物語」に関しましては、こちらよりどうぞ。


※ 気にされる方は、本編、第九話までを先にお読みください。


【序章開始時での竜の心情】

「Besaid」

「FF10 piano collection」よりーー。



 それはまるで檻のように、彼女から世界を閉ざす、薄暗い森の出現。

 それにより、強い孤独を強いられたるは、彼の黒き竜、アルテア。

 彼女はこれに負けじと、日々を淡々と過ごしてゆく。だがふとした刹那、孤独という遅効性の毒が、彼女の心を徐々に蝕む。


 ドラマチックに始まる導入部。軽快に進むも、何処か寂しさを伺わせる、長調とも単調とも言えないAメロ。

 それは、寄せては返す波のようにーー。畝りを生み出し呑み込むBメロ、その高音部と低音部の掛け合いは、まるで、彼女のこれまでの苦悩を、表しているかのよう。

 そして、暗がりの場所より、彼女は見つけた。未来を照らす喜びも束の間、果たして彼が、自分の息子となってはくれるかーー。そんな一抹の不安が、アルテアの脳裏を微かに過る。

 この一連の心象風景が、Aメロ、Bメロ、サビへと、パズルのように嵌っていくーーーー。

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