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8050問題で私が伝えたい事

今まで、我が家の8050問題について書いてきた上で、この問題を解決することはなかなか難しいと述べました。

何の解決策も見つかっていないこの状況で、いったい何を伝えたいと思ったのか、何故noteを始めようと思ったかと言うことについて、今日は書いていきたいと思います。

ひきこもりのお子様をお持ちのご両親、特にお子様がまだ20代、30代の方々に伝えたいのです。
今ならまだ間に合います!
我が家のように長期化して、親子関係を修復するのが難しくなる前に、今一度考えてみて欲しいのです。

もちろん、ひきこもりへと至った要因は、各々多種多様で、全てのご家庭に当てはまる訳ではないのは理解しています。

ただ、私のこの記事を読んで、思い当たる節がある方が、もう一度考えるきっかけになれば幸いです。

私も二人の息子の母親ですので、子供には色々と期待をしてしまうのはよくわかります。
特に一人目の子供には。

私も、長男を育ててる時には、何でもできる子になってもらいたいという思いがありました。
特に、私は音楽が大好きですが、子供の頃に挫折してピアノを辞めてしまったことをとても後悔していて、そのこともあり、その夢を息子に託したいと思ってしまいました。

4歳の時に、ヤマハ音楽教室に通わせましたが、毎回行くのを嫌がるのを、お菓子を買ってあげるからと機嫌を取りつつ通わせていました。

小学生になっても続けて欲しかったのですが、どうしてもやりたくないというので、私も諦めました。

英語も話せるようになってもらいたいと思い、英語教室にも通わせましたが、毎回嫌だというので、それも諦めました。

あと、とても水を怖がって、幼稚園でプールがある日は、幼稚園へも行きたがらなかったので、幼稚園に着くまで水着バッグを隠したり苦労しました。

習い事は私自身少し懲りていましたが、水を怖がるのはなんとか克服させてやりたいと思い、近くのスイミングスクールに通わせました。
そこではなんとみるみる上達して、嫌がる事もなく、毎回喜んで行っていました。

そのスイミングスクールの先生が仰った言葉ですが、「小さい時は、色々詰め込まなくても、体力さえ付けていれば、本人がやりたいと思った時、何でもできるから」と。

それからは、本人がやりたいと言うまで、無理に習い事させるのを止めようと思いましまた。

その後、本人が、「硬筆を習いに行きたい!」と言うので習いに行かせたら、転校するまでずっと続けて、7段にまでなりました。

そして、中学生になってからは、卓球部に入り、自宅で素振りの練習をしたり、上手くなりたいからと、休みの日には別の卓球教室へも通うようになりました。 
やはり、本人が好きな事なら続ける事ができるのだと実感しました。

親が、子供にはこんな人になって欲しいと、子供の前に自分達が思うレールを敷くのは、必ずしも間違いではないと思います。

ピアニストの清塚信也さんのように、お母様からピアノのスパルタ教育を受けたお陰で、今素晴らしいピアニストになられてたり、卓球の福原愛ちゃんや伊藤美誠ちゃんのように、幼い頃からのスパルタ教育のお陰で、一流の卓球選手になられたという例もありますから。

また、最近テレビによく出てる東大生の方々も、本当に驚くくらい色々な知識があって、すごく勉強してきたのだなあと思い、尊敬します。

でも、皆が皆、親が敷いたレールの上をずっと走っていけるわけではないのです。
それは、その子に実力がない場合、努力が足りない場合、そもそもそのレールに乗る事に気持ちがついていかない場合、様々だと思いますが。

お子様がそのレールの上をずっと走るのが苦しいと感じた場合、またはレールの上を走り続けたいと思ってはいたけどどうしても無理だった場合、この子はだめな子だと思うのではなく、ちゃんと受け入れてあげて欲しいのです。

レールの上を走れなくても、隣には道路があり、道路では車にも自転車にも乗れます。
歩いて行くことも可能です。

人生は一つの道だけが正しいのではなく、色々な道があり、色々な生き方があるのだということを、お子様に教えてあげて欲しいのです。
そして、何よりもお子様の気持ちに寄り添ってあげて欲しいと思います。

ひきこもりが長期化すると、益々解決が難しくなり、ご両親も高齢となり、体力もなくなることでしょう。

今ならまだ間に合います。
勇気を出して、お子様ときちんと向き合って、お子様の気持ちを聞いてあげて下さい。
これ以上8050問題を抱える家族が増えないように。


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