私というひと〜自分史〜その7
【長文です。長文嫌いな方、興味がない方は読むのをお控えくださいね。】
【自分史なのでもちろん実話です。】
8 他人との同居
私の人生の大きな節目。
大きな節目は過去沢山ありました。
学生時代は引っ越しもそれに当たります。
でも、まさか、この時、知らない人と同居するとは思いませんでした。
その時は急に訪れます。
やはり、小学校3年生の時。
ある家族が犬を連れてやってきました。
細かいことはわかりませんが、どうも焦っていました。怯えていました。これは緊急な何かがあるのかなと思いました。
私の実母Kより明らかに10歳は若い女の人と、私ぐらいの歳の男の子、そして中学生くらいの男の子。手には小型犬のわんこ。
私は動物が好きだったので、すごく嬉しくて可愛くて。でも最初は慣れてくれなくて噛まれたこともありました(笑)。
3人とも家の中に入り、Kと話をして、のちに育ての父Tとも話をして。
そのまま何と同居することになったんです。
後に分かった話なのですが。
その女の人は、Kが2番目に結婚した旦那さんの連れ子で、Kにしてみれば血の繋がらない娘。
そしてその女の人の子供2人が私と同い年の男の子、そして中学生のお兄ちゃん。
話がややこしくなるのですが、私にしてみたらですよ。
その女の人は私の姉に当たる人で、その子供の同い年の子と中学生の子は、甥っ子になるわけです……。
なんだこりゃーーー。
甥っ子。年上?同級生??
ざっくりとはわかってはいたものの、その細かい所は高校生位になってから気が付きました…。
あと、同居に至った理由も、住み始めてからすぐにわかったのですが。
その女の人Mさんは(以下、Mさん)ヤクザの人と付き合っていたらしく、別れ話を持ちかけた所、どうも命を脅かす様なことを言われ、逃げてきた、との事。
どこに行っても追っかけてくるから、助けてほしい。そういう事でした。
とにもかくにも。
小さい家の中での同居スタート。
私の部屋をMさん家族で使い、私は親の部屋で寝泊まりをする事に。
ただでさえ食べるのにも困ってきたというのに、余計生活が圧迫しました。
その頃には家賃も払えず、公共料金も払えず、薬屋さんの借金も増えていきました。
私とMさんの子供の通ってる小学校は違いました。
私は普通に歩いて登校。
しばらくMさんの子供で同級生Sは送迎してたと記憶してます。
そりゃ、何かあったら大変ですもんね。
着の身着のままで来たMさん家族に、最低限の着るものや、生活上使用するものはうちが用意したみたいです。
しかも。まだMさんが飼っていた大型犬が前の家に残っていると言う事で、スキを見てTが連れてきたらしく、街の中にはさすがに飼えないので、Tの職場の鉄工所で飼っていました。
MさんもKのお店を手伝ってくれました。
Sも心細いときは開店前のお店まで私と行って親達の様子を見たりしてました。
私的には不幸中の幸いで、
KがMさんが来てから逆ギレしなくなったのでそこは助かりました。
私も夜はSもお兄ちゃんもいるので、安心してました。
でも、
転機は突然やってきます。
昼間。玄関をけたたましく叩く音。
誰?
それはMさんを探して、ついに突き止めたヤクザでした。
私の記憶はここからは細かい所までは覚えていませんが。最初はKが対応して、いないとか、うまいこと追い返したのですが、やはりそこからしつこく来るようになり。
しまいには玄関に内側から鍵をかけていたのですが、昔の木製のボロボロの引き戸だったので、壊されてしまいます。
もちろん、私達は中にいました。
器物損壊で、警察に通報する!とKが怒鳴りつけ。
そこから事があれよあれよと運んだ記憶があります。
あっという間に家庭裁判所案件になり。
私とSは犬を抱いて家庭裁判所の廊下の椅子に座り待っていた記憶があります。
それから判決が出たのか。
これからマンションを見つけて、Mさん家族は自立する準備をしていました。
いつの間にか1年経っていました。
正直Mさんと生活している間、支払いができなくて電気を止められたこともあります。
大家さん(かなりのおばあちゃん)が、その暗がりの中、勝手に家の中に入りろうそく1本つけて顔の近くで灯しながら外出していた私達を待っていた事もありました。(顔がいろんな意味で怖かった…。)
よくよく聞いたらたまたま帰ってきた兄Sに声をかけ、中で待っていてくださいと言ったらしいです。Sは家の事情も、全く知りませんでした。悪気がないとはこの事です。
Mさん家族とこれでしばらく会わないな、と思っていたのですが。意外な方に話が進みます。
この話の続きは後程。
今日も。長文読んでいただいてありがとうございました。