見出し画像

1月13日 過去のフィルムから・・・20年前に住んでいた団地の窓からの風景

人生の中で、親と一緒に過ごしている時間よりも実家を出てからの方が長くなったのは、もう何年も前のことになる。
親と一緒に過ごしていた時代は、一戸建てが基本だった。
といっても、今でもある実家は自営業を営んでいることもあり、店舗兼住宅ではあるが。

だからではないが、小さな頃はアパートや団地というものに憧れたりした。また、テレビドラマなどで一人住まいをしているようなシーンが出てくると、アパートやマンションで暮らしていたりする。
そうしたところで住むことが、親元から独立することみたいな感覚が植え付けられてしまったのかもしれない。

親元を出てから、最初に住んだのは大学の寮。
5階建ての4階。
大学の寮なので狭いワンルーム。台所とトイレと風呂は共用。
大学を出て就職してから住んだのは、公団の団地。
高度経済成長期に作られたニュータウンの中の外れの方なので、窓の外を見れば緑も結構見え、かなり広い空間が見える。
結構古い団地ではあったが、内装はそれなりに現代化されていて、不便ではなかった。
不便と言えば、お酒を飲んで帰ったときに5階までの階段を上がるのが難儀だった。
だから、お酒を飲む際には必ず5階まで登る体力と意識は残しておかないといけなかった。

画像1

画像2

ヤシカフレックスにリアラエースを入れて撮影したもの。
住んでいたのは、5階で一番上の階。
この写真を撮った側の窓は、隣の建物が一段低い土地に建っているので、視界を遮らない。
とても空が広くて、大好きだった。

古いニュータウンの団地のいいところは、建物の間の木々が森のレベルと言ってもいいくらい大きくなっていること。
そして、必ず公園があって、そこまで散歩すると春には花見ができるし、夏は木々を通り抜ける風がとても気持ちいい。
緑も豊かで、秋にはしっかりと色づき、その下を歩くのもまた気分が落ち着く。

この写真を見て、住んでいるところについてまとめてみたら、今もそうした好みは変わっていないのかもしれないことに気がついた。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?