見出し画像

昔のデジカメを使ってみて、あれ?と感じるようなことが

自分用のデジカメとしては3台目。
実質フィルムを置き換えることになったデジカメでもある。
そんなCANON Power Shot S70。

机の周りを整理していたら出てきた。
バッテリーはさすがに10年近く使っていなかったので使えなかった。
ネットで探してみると、安く手に入れることが出来るみたいだったので購入した。
このPower Shot S70のバッテリーは、当時ようやくコンシューマ向けに売り出したEOS Kissデジタルの初代のバッテリと共通のもの。
なので、まだまだ数が出ているようで、そんなに高くなかった。
そのバッテリも届いたので、電池を入れて使ってみることにした。

以前書いたnoteは下の通り。

使ってみて感じたことは、とても扱いやすいという事。
それは、ユーザーインターフェイスがとても良いから。
今のコンパクトデジカメの基準からすると、大きすぎるし重量もある。
しかし、その大きさが実のところものすごく扱いやすさにつながっている。

画像1

裏面を見てみると、結構様々なボタンがある。
今のコンパクトデジカメにはこんなにボタンはないのではないか。
しかし、一つの機能を一つのボタンにしている事で、迷わずに扱う事も出来たりする。
大きさから、このデジカメは両手で持って使うスタイルになる。
そうすると、右手に割り振られたボタン、左手で割り振られたボタンと両手でその機能を扱う事になるのだけれど、これがものすごく扱いやすいことに驚いた。

画像2

左側には3つのボタンがある。
上のファンクションボタンは、露出補正やホワイトバランス、感度やストロボのモードなどの機能を呼び出すことが出来る。
ファンクションモードを起ち上げると、あとは右側の十字ボタンで移動し、設定することになる。
今のコンパクトデジカメは、これが全て右手だけで操作を行うことになっているのが多く、機能を引き出すにもいくつもの階層を追っていかないとたどり着けない。
CANONのコンパクトデジカメはこの機種以来買っていないのだけど、もし今も同じように右手と左手で機能を分けていたりするのなら、新しいものはCANONのものを買うだろう。
それくらい、設定するのに使いやすい。

そして、右手の位置。
ボタンのないスペースがあって、とても握りやすい。

画像3

親指やその付け根の部分などでしっかりとカメラを握ることが出来る。
ちょっと親指をずらして十字キーなどのボタンをさわることが出来るが、この距離感が丁度良い。
撮影するときに、下手にボタンをさわってモードが変わってしまうということがない。ソニーDSC-WX200では、結構そんな事に出くわす。
今のデジカメは、液相画面も大きくなってしまったことで、ボタン類がとことんボディーの右側ぎりぎりにひしめいている。これが誤操作を生む原因になっていると思うのだけれど、どんなものか。

また、カメラ上部にあるダイヤルが、CANONのEOSシリーズの中級機以下のモードダイヤルと全く同じで、EOSシリーズを使いこなすことが出来ている人なら、迷うことなくこのカメラの機能をすぐに使いこなすことが出来るだろう。
久々に使って、その事を思い出した。

今やユーザーインターフェイスは、液晶画面が大きくなったことで、物理的なボタンではなくタッチボタン式が多くなってきているのだろう。でも、物理的なボタンには、やっぱり良いところがある。
それと、もう一つは自分も歳を取ってきたという事。
小さいボタン類、しかも押し応えのない操作感というのが、とても使いづらい。いつの間にか違うところを押していたなんていう人為的なエラーというのがやはり多くなっている。
そんな事も考えると、このカメラの大きさなりボタンなりはとても良い。
液晶画面はもう少し大きく出来るだろうし。

今のデジカメの性能で、このデジカメと同じユーザーインターフェイスが実現したのなら、絶対に買う。
このデジカメの大きさくらいあれば、今の技術のものを入れたならレンズは3.6倍ズームなどという事はなく10倍ズームは普通に入るだろうし、センサーサイズが同じでも710万画素ではなく2000万画素くらいになるだろう。
感度も400までしかないが、今時の6400位は十分出来るだろうし、手ぶれ補正機能も十分入ってしまう。
このカメラはちょっと横長のボディだが、そのおかげで操作系にゆとりがある。そんなカメラを作ってくれても良いような気がするのだけれど。

写りに関して言えば、この頃のデジカメを考えると十分。疑色もなく素直。

画像4

いつもの定点位置からの空の画像だけれども、色味が見たまま。印象がとても良い。変に色が濃くなったり、ギラギラしたりしていない。
創作系のカメラとしては扱いにくいのかもしれないが、やっぱりそのままを撮りたいと思う時は、こういう写りは実のところ有り難かったりする。

コンパクトデジカメというには、今の基準からすると大きめのものだけれど、これくらいの方が使いやすい様な気もするのだが。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?