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20230722 RAWファイルのクレンジングというテクニック・・・RAWでの撮影とPureRaw3というソフトの組み合わせ

写真関係のYouTubeとして、よく見ている渡部さとるさんの2B channel。
その動画に、萩庭桂太さんの4回シリーズがあって、今日その最後の動画がアップされていた。
以前ライブででも、萩庭桂太さんとのお話でRAW現像の話題が出ていたのだが、実際に萩庭さん本人のお話だった。

そこで、出てきたPure Rawというソフトの話。
デジタルカメラというものの特性の話になった際に、渡部さとるさんが絶句していたのがとても印象的。
このシリーズは秀逸なので、デジカメで写真を撮る方なら、見ておいた方がいいかもと思うくらいの動画。

お話の中で出てきたPure Rawというアプリを実際に購入してダウンロードしてみた。
そして、使ってみてびっくり。

萩庭桂太さんは、PureRawにRAWファイルを通すことを「クレンジング」と言っていた。
実際に通してみると、まさにその通りといった感じ。
クレンジングする前とした後のファイルを実際に貼り付けてみる。


クレンジング前のものを書き出したJPEG
クレンジング後のものを書き出したJPEG

ぱっと見では、わからないかもしれない。
でも、本当に違うんだから。

軽トラックのところを拡大してみると、こんな感じ。
Lightroomでの画面のキャプチャしたもの。
軽トラックのグリルを見て欲しい。
これが一目瞭然。

クレンジング前
クレンジング後

偽色がなくなっているのが一目でわかる。
ナンバープレートもクレンジング前はぼんやりしていたのが、くっきりと写っている。
軽トラ左の原付のボディの質感も全然違う。

全体的なことだと、ノイズが本当に減っている。
そして偽色はことごとく減っている。

いやあ、こりゃびっくりたまげた。
ちなみに、PureRawを通したファイルは4倍のファイルサイズになった。
カメラはNIKON D40Xという1000万画素のものなので、元のRAWファイルのサイズは9MB。
これが、クレンジングを通すと37MBほどにも大きくなっている。

まだ、たった数枚しかチャレンジしていないけれど、今後このアプリを使うことで、これまでダメだと思っていたカメラなども全然違うことになるかもしれない。

原理としては、動画の中にも話があったが、レンズは光を屈折させてセンサー上に実像を結ぶ。
レンズで光が屈折する際、光の波長によって屈折する角度が微妙に違う。
だから、光の色によって同じレンズであっても焦点の位置がズレるのだ。
フィルム時代は、フィルムの分厚さの中に感色層があるために、それぞれの光の焦点と一致させることができていた。
ところが、デジカメはフォビオンでは無い限り、同じ平面上にセンサーが並んでいる。
そうすると、どうしてもズレるのだ。
このずれをカメラの中のコンピュータで処理をして画像を表している状態になる。
よって、ここで色の濁りみたいなものができたり、偽色が発生したり。
そうしたずれをPureRawというソフトは、カメラやレンズの特性としてプロファイルを当てることで、補正するということをしているみたい。

おそらく、今後はRAWで撮影したらずっとこの方法で撮影することになると思う。
こりゃすごい。


20230805追記

さらに色々と試しています。

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