見出し画像

ビクターのものすごく古いレコードプレーヤが修理から帰ってきた

実家に転がっていたビクターのものすごく古いレコードプレーヤ。
ラジオも聴くことができる一体型のもので、おそらく50年近く昔のもの。
両親が結婚して、すぐの頃に購入したものと聞いたことがある。
調べてみると1969年のグッドデザイン賞を受賞している。

https://www.g-mark.org/award/describe/2777

なんだか、色々な思い出が止めどなくあふれ出てくる。
自分も実家に住んでいたときは、レコードをかけたり、ラジオを聴いたりしていた。AMでは主に野球中継、FMでは当然ながら音楽番組を中心に聞いていた。レコードは母のコレクション、カラヤン指揮の交響曲全集などがあり、ベートーヴェン、シューベルト、チャイコフスキーといった有名どころを聴いたり、ポールモーリアのアルバムを聴いたりした。
一応、小学生の頃はまだレコードが売っていた。初めて買ってもらったのはゴダイゴの銀河鉄道999だったはず。友達の妹が光GENJIが大好きだったが、シングルの「ガラスの十代」はまだドーナツ盤だった。
それから、1年から2年の間に、レコード屋にはレコードがなくなった。全てCDに変わってしまった。なんだか寂しい思いをした。

これが故障したのが今から15年前。
突然、音が鳴らなくなったそうだ。自分が独立し、誰も聴かなくなったこのオーディオを父が聴くようになっていた。ところが、突然壊れたのだそうだ。そしてまもなく、父も亡くなってしまう。
それから実家の2階の片隅でそのまま放置されていた。

もう一度、復活させたいなぁと考えていたところ、三重に家電修理でスゴイ人がいるということを教えてもらった。電話してもダメ、直接ものを持っていかないと、見てもらえないという。

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2019100711SA000/?capid=sns002

NHKのプロフェッショナルに取り上げられていたのは、後から知った。修理が終わってから見たけれど、このテレビのままの人。明るい。
部品がないものは「作ります」とおっしゃる。
「一ヶ月くらい見ておいてください。」と言われていたが、なんと2週間もしないうちに修理してくださった。

引き取りに行き、自宅でセッティング。

画像1

画像2

スピーカと本体をスピーカケーブルでしっかりつなぎ、TVの同軸ケーブルからFM用にアンテナ線を延ばして接続。そしてスイッチオン。

ものすごく懐かしい音が聞こえてくる。
今は手元にレコードがないので、レコードはまだ聴けていない。
我が家で聴くことのできるFM局は6つ。それぞれの局にチューニングを合わして聴いてみる。
聴いているうちに、回路の電気がこなれてきたのかどんどんと音が良くなっていくのがわかる。それこそ50年以上昔のオーディオから、今の音楽が普通に心地よく聞こえるのがまた不思議。

このステレオ、本当に末永く大切に使おうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?