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読書時間を振り返る。
「綺麗な物語よ、読んでみて」と中学生の時、図書室の司書の先生に渡された一冊の本。有島武郎の『一房の葡萄』。その本を読み、読書への世界は広がっていった。葡萄がたくさん店に並ぶ季節になると思い出す、学生時代の読書時間と先生の佇まい。あの時だから味わえた感情や情景を懐かしく思い出す。
— そら | 心の声を書く (@Sora_Nursing) October 21, 2022
最近は、文字を追いながら、世界を想像し、ワクワクしながらページをめくり、本の世界に熱中するような時間が取れてないなと感じる。
昔はよく本を読んでいたな、と思う。
読むこと書くことが好きで、毎日本を読み、日記を書いていた。
だからと言って、国語の成績がいいというわけではなく、むしろ成績は良くなかった。好きな本だけを読み、好きな風に文を書き綴ることが好きだったのだ(このnoteのように)。国語の成績に結び付くものではなかった。
それでも、中学、高校時代はよく本を読んでいた。
私は、私立の中高一貫校に通っていて、6年間を同じメンバーで過ごした。高校受験をする子もいなかったし、高校から入ってくる子もいなかった。6年間は好きなことにどっぷりつかれる環境だった。私は、読書とバレーボールばかりやっていた。図書館には素敵な司書の先生がいて、いい本をたくさん勧めてくださった。最初に教えてもらったのは、有島武郎の『一房の葡萄』と言う本だった。「とても綺麗な物語よ」と言って、本を手渡してくださった。本の内容を今でも覚えているが、一緒にその先生の姿や優しい声も思い出す。その後、『若草物語』を勧めてくださり、私は4姉妹の物語に夢中になった。電車の乗り換えや駅を降りた後も歩きながら本を読むほど熱中していたことを覚えている。
私は、電車の中で、立ちながら本の世界に入り込む時間が大好きで、電車に揺られながら、時折窓から外を見ながら色んな世界を空想して楽しんでいた。
大学も電車通学だったから、電車ではまあまあ読書をしていたような気がするが、少しずつ読書時間も減っていったような気がする。
仕事をしてからは、いつも職場から近いところに住んでいたので、読書の時間はがくんと減った気がする。それでも図書館通いや本屋通いは結構好きで、暇があれば出かけ、本を借りたり買ったりして、本を楽しんでいた。
今も、図書館に行くことは結構好きで、週末時間が取れる時は少しの時間であっても出かける。
借りても読まないことも多いから、借りて満足、ということも多い。
詩や写真集を借りて、ただ眺めて終わることも多い。
それでも、綺麗で美しい文字や言葉や絵や写真に触れることは自分にとって大事なことで好きなこと。
私は、言葉は生きる力になると思っている。
今まで、人生の色んな場面で、言葉に助けられ、生き抜いてくることができた。
楽しい時も、嬉しい時も、悲しい時も、落ち込むような時も、いつも言葉は側にあって、私と共にいてくれた。
だから、私も言葉を大切にして、心を表す大きな力にしたいなと思っている。
真摯に言葉を書く行為をこれからも続けていけたらいいなと思っている。
誰かの心に届く言葉を書いていけたらいいな。
読んでくださり、どうもありがとうございました。
そら
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