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昨日の月はとても綺麗だった。

仕事終わりの空が少しずつ明るくなっているのを感じる。

まだまだとても寒いけれど、少しずつ春に近づいているのだと思うと心浮きたつ。

そんな風に心浮きたちながら、自転車にまたがり、学童まで一目散に自転車をこぐ。

よく次の日なんかに「〇時〇分くらいに、〇〇(場所の名前)辺りにいたでしょ?自転車爆走してたよ~。」と職場の人に言われる。

そんな風に、自転車を爆走させている。

自転車をこぎながら、明るい空がどんどん暗くなっていくのを眺める。

昨日の月はとても綺麗だった。

後で調べたけれど、繊月と言って、繊維のように細く見える月のことを言うよう。肉眼ではぼやけた感じに見える。発見できるのは日没の前後1時間ほどの空がまだ明るい時間帯らしい。

そんな月を眺めながら、空の色が変わりゆくのをきれいだなあと思っていた。

学童に着くころには、空は真っ暗。

息子は今、駒回しにハマっている。

学童ではみんな駒回しをやっていて、熱心に遊んでいる。

私が迎えに来たことは知っているが、全然出てこようとしない。

息子が出てくるまでの間、私は外で待ちぼうけ。

外にいるカメを眺めたり、携帯をいじったり、ちょっとストレッチしながら息子を待った。

ようやくのそのそと出てきた息子を少し急かし、保育園へ向かう。

保育園では、もう残りわずかとなった子どもたちがお迎えを待っている。

みんなもうジャンパーを着せられていて、かばんも手に持っている。

お迎えが来たら、すぐにパッと帰れるような恰好になっている。

娘もすぐに駆け寄ってきて、先生に挨拶をして、靴を履き外に出た。

3人で走りながら、帰宅する。

暗くて、寒い家へ入る。

電気を一斉につけて、明るくする。

ストーブをつけて温かくする。

タオルや給食袋なんかの洗濯物を取り出し、洗濯物いれに入れる。

そんな作業をした後、おやつを食べさせながら、私は夕飯の準備に取り掛かる。

毎日が、こんな風な繰り返し。

「早く宿題やっちゃいな~」とか「明日の準備した?」とか「お菓子食べ過ぎないで」とか「ゲームもう終わりにして」とか「鉛筆削った?」とか・・。

おんなじことを毎日毎日何度も何度も繰り返す。

言うのも言われるのも嫌になるくらい同じことの繰り返しの日々。

そんな風に毎日は過ぎていく。

そしてハッとする。

もう週半ばだ!と。

慌ただしい日々と綺麗な夜空はセットになって心に鮮明に残っていくのだろうなと思う。

少しずつ明るくなっていく空を眺めながら、季節の移ろいを嬉しく思うのだろう。

季節の移ろいと共にどんどん大きくなっていく子どもたちの成長を心から喜ばしく思うのだろう。

昨日の夕暮れ空はとても綺麗だった。

毎日はバタバタだけど、とても濃くていいものだ。


今日も読んでくださり、ありがとうございました。

そら


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