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気候変動が及ぼす健康リスクに備えよ!

EU加盟国は、気候変動が人々の健康と医療システムに与える負の影響について警戒感を高めています。米国を中心に気候変動対策への反発が強まり、環境政策が後退しつつあることに伴い、気候変動に関連する健康リスクへの対策と準備が必要であると警告しています。


気候変動が及ぼす健康リスクとは?

高い気温、洪水や干ばつを含めた降水パターンの変化、異常気象は、人々の健康及び医療サービスの提供に負の影響を及ぼしており、その影響は今後益々拡大すると言われています。

例えば、気温上昇が世界で最も進んでいる欧州大陸では、昨夏の猛暑により約62,000人が死亡したと推計されています。

熱波による心臓発作などの異常気象に起因する非感染性疾患も、気候変動による健康リスクの一つと言われています。

また、これまで欧州ではあまり確認されなかったチクングニア熱や西ナイル熱など、蚊を原因とする感染症が蔓延する可能性があると指摘されています。

EU加盟国は何を要求しているのか?

EU加盟18ヵ国からなるグループは、欧州委員会と欧州疾病予防管理センターに対して、感染症の増加や気候変動による健康リスクへの対策を強化するように求めています。グループが提出した要望書によると、EUはコロナ・パンデミックを経験して健康リスクや医療提供システムを既に改善しているが、気候変動による健康リスクに対処するためには更なる対応が必要と述べています。

今回の要望書の提出を受けて、EU保健大臣らは今月11月末にこの要望書について議論する予定です。

健康リスクを抑えるには?

気候変動による健康リスクに備えて医療提供システムを強化また拡充することは大事であるが、最善かつ根本的な解決策は真正面から気候変動と向き合い、脱炭素化を進めることだろう。その意味で、現在後退しつつある気候変動対策や環境政策を世界規模で進めることが重要になります。

参考文献



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