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おおきなさんかくのきのしたで

冬の空のした
寒さに震えながら
ふたりぼっちの夜
もっとそばに寄り添えばいいのに
オリオンの端っこと
ふたご座の弟をお互いに背を向け
カタカタと凍えながら
見上げている

喧嘩をしたわけじゃないんだ
それぞれが見ていたい星が
あっちとそっちを向かないと
見ることができない
それだけなんだよ

ふたりぼっち
寄り添って
その温もりを感じながら
見上げたら良いだけなのに
そんなこと思い付かないくらい
星が綺麗で一瞬たりとも目を離したくない
2人の思いは同じなんだ

だからさ
流れ星が流れたって
同じ流れ星を見ることもなくて
ふたりぼっちなのに
全く違うタイミングで
「あっ!流れ星!!」って叫ぶんだ
そのうちだんだん競争するみたいに
どっちが多く流れ星を見られたのか
数を数え始めて
多く見つけられた方が
暖かいコーヒーにありつける権利!
とかっていつの間にか決まってて

なんか懐かしいねなんて
始めてきた冬の星空の下なのに
もう何十年もそうしてるみたいに
しれっと話し出してみたりして
その作り話がどこまでもどこまでも
朝が来るまで続いてしまって
僅かに明かりが広がり出した空を
気が付けばふたりぼっちぴったり並んで
暖かい毛布に包まれながら
キラキラの水蒸気の宝石を見ていたんだ

可愛らしいキタキツネのこどもが
ぴょんぴょんと通り過ぎて
小さな小さな鳥の群れが
チィチィ騒がしく通り過ぎて
辺りの雪がお天道様の暖かさに溶けて
ゆらゆらと湯気を上げ出す頃
やっと部屋に戻ろうかって
ふたりぼっちやっと目が合った

ずっとずっと
ふたりぼっちなのに
夜から朝まで1度たりとも目を合わせないなんて
すごい時間だったね
ってもう既に何十年も昔の話のように
ケラケラ笑いながら
暖かい部屋へと帰って行く

ふたりぼっちの朝焼け
雪原に伸びる長い影は
ぴったりと寄り添ったまま
暖かな部屋へと吸い込まれて行きましたとさ

おしまい

これ↓↓↓を書いたあとどうしても書きたくなってね

勢いで書いてみてしまった
創作のお話です
理想も込めています
若いわけじゃないから
シニアロマンスにもまだまだな歳頃だし
なんとも言えない中途半端で
恋心はいつくになっても変わらないものだな
なんて
なんとなく思ってみたりして

でも、
もう
めんどくさいからこうして書いて
終わらせとこうと
思ったりする

思ってばかりじゃ何も変わらないね

今日の高津桜
夕闇が迫る空と共に


春はもうすぐそこまで来ているね🌸
みんな春一番にイタズラされないように
気を付けてね〜☺️

🍃🌀🍃🌀🍃

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