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空通信vol.146_【転職というスキルアップ】〜地方創生をめざして〜

今回は数回の転職によって様々な経験を積んで、昨年株式会社アッセンブルを設立した保坂沙央里さんにお話を伺いました!大学生の就活のあり方について、新しい考えもお話していただきとても有意義な時間でした!就活を控えた大学生にぜひ読んでいただきたいです。

自己紹介

保坂沙央里さん/1987年生まれ/山梨県出身/株式会社アッセンブル CEO

学生時代👩‍🎓

高校生まで山梨県で育つ。お父さまは経営者で、その他親戚の方にも当時は珍しいキャリアウーマンが多い環境だったため、漠然と自分も経営者になるんだろうと思われていました。

大学から上京。大学生ではまだ自分が何をしたいのか具体的にはわからなかったと言います。そのまま2011年、震災後の就職氷河期に就活を開始。就活しながら自分が賛成できるもの、賛成できないものに分けて考えていくうちに、女性は男性と違って一般職と総合職を選ばなければならない構図に疑問を持たれました。会社の中の女性の立場を変えるために、敢えて男性が比較的多い不動産や鉄鋼の会社にエントリーしたそうです。

職歴💻

不動産会社に就職🏢

大手不動産会社に就職後、休む暇もなく働いた保坂さん。その会社は社長と社員の距離が遠く、自分の会社の歴史や仕事の背景を知ることもできない状況に疑問に思われました。そのため、プライベートの時間も確保できて、社長が働く姿を身近で学ぶことができる企業への転職を決めます。

物流会社に転職🚚

転職活動中に、人として尊敬できる物流会社の社長に出会いました。物流に興味はなかったが、きちんと感謝を伝えられるところ、若い人材を認めてくれる器の大きさに惹かれてこの企業に転職を決めたそうです。この社長の傍で秘書として、経営者としてのあり方を学ばれました。また採用担当の仕事の楽しさを知り、秘書と兼任で人事部でも働き、ブランディングやPRを独学で勉強するようになりました。そこから自分がもっと成長できる環境へ移りたい気持ちが芽生えます。

音楽会社に転職🎼

自分が興味のある企業で成長したいという想いから、音楽会社で秘書に。社長秘書の仕事で辛い経験もしながら、社長の経営力を学びました。しかし、保坂さんは辛いことから逃げるのは自分の選択肢を狭めることだと考えています。逃げるのではなく、辛いことに向き合って自分なりの解決策を試してから次の行動に取り組みたいと話していました。

この頃から、地元山梨県になにか還元したいと思い、山梨県で働きたい気持ちが芽生えました。


新卒採用支援サービスの会社に転職🏢

山梨に戻ろうと思っていた矢先、立ち上がったばかりの新卒採用支援サービスの会社からマーケティングチームへの誘いを受けてジョイン。物流企業で新卒採用をしていた経験を活かして仕事をされました。仕事も遊びも本気で取り組む企業であり、企業のビジョンにすごく賛同できることから充実した仕事ができたそうです。どんな社会貢献をしたいか、どんな社会を作りたいか、立場関係なくみんなが語り合える環境に魅力を感じていました。

この頃、仕事でたまたま京都に訪れることが多く、京都の街と住む人が共存する姿を目にすることが増えました。そこから山梨に戻る前に京都で地方創生事業を学びたいと考えはじめました。


フリーランスでPR・ブランディング活動👩‍💼

京都に移住し、ホテルやレストラン、コワーキングスペースを複合した施設のマネージャーになりました。マネジメントを学びながら、ホテルのプランの企画やPRまで幅広く手掛けていました。今までの経験から、飲食系は初めてだったが、成功させる自信があったそうです。街にどんな改善点があるのか、街へのメリットは誰へのメリットになるかを学ばれました。

この頃、山梨の友人と会って今まで気づけなかった人々の温かさや山梨の良さを知ります。

保坂さんの今後のビジョン💭

雇用の選択肢の少なさといった問題点に気づきました。山梨県では就職先がないため、東京に出ていく人が多いそうです。天然が作る山梨の良さがあるのにもったいないと考えた保坂さんは、山梨県の地方特有の人間の温かさにより、人脈を広げていきます。具体的な地方創生のビジョンとしては、山梨県で就職できる人を増やすために、マーケティングやPRの人材を育てて、就職先を増やすこと山梨の女子高生と女子大生が交流できるサークルを作り、企画をさせたりして成功する経験を与えてあげたいと考えていました。そこでは女性でも自由に世の中で選択出来るということを伝えたいという強い思いがありました。

就活生に伝えたいこと🙋‍♀️

1.2年生には「**何年生になったら就活を始めるという意識を無くしてほしい。**自分のやりたいこと、向いてることにワクワクしながら考えることを早めに始めるのをおすすめしたい」と話していました。

3.4年生には「就職先は多くあり、1回の就職で全てが決まるわけではないということを伝えたい。色んな大人に会って、学んで、自分が納得した意思決定をして欲しい。失敗してもいい。失敗してもそれが学びになると思って欲しい。」と話していました。

最後に

私自身が、転職に大きなリスクが発生するものだと思っていました。しかし、お話を伺って、学びたいことを明確にして自分のなりたいビジョンをもって行動すれば、確実に成長しながら仕事ができるのだとわかりました。また、東京に出なくても地元で就職ができるようにしてあげるビジネスは多くの学生の就職観を変えると思いました。今回のお話は、転職をレベルアップと捉えることができ、私の働くことへの考え方を大きく変えるきっかけになりました。

執筆者情報
名前:小川紗花(オガワスズカ)
学校:立命館大学1回生
出身:福岡県
趣味、特技:カフェめぐり、バドミントン

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