植物を育てることから考える、意識状態の影響と重要性について
今日は農家をやっている友達と話をしていました。
農家の彼が話していることに、共感したことがありました。そしてこの話は、農家に限らず全ての分野で共通する話だと思いました。
イライラしている時に栽培しない
彼は果樹を菜園しているのですが、果樹と関わる時は、自分の意識の状態をとても意識している、という様な話でした。
『意識していることを意識する』、という表現は同じ語彙の連続表記でなんだか変な感じがしますが、まあそういうことです。
彼がイライラしている時には果樹の栽培はしないそうです。
彼の話を僕なりに感じて受け取ったのは、その様な意識状態だと
・果樹への敬意を欠いているということと、
・またイライラした意識状態が果樹に転写してしまい、その様な品質の果樹を一人一人の顧客に提供することができない、
というような理由を僕は感じました。
自分の意識状態が荒れていればカームダウンさせて、望ましい状態になった時に栽培するのだそうです。
何気ないこの話の中、僕は彼が一つ一つの果樹に本当に丁寧に関わっていることが感じられ、すばらしいなーと思いました。
流れ作業のように作物と接していると、この様なことは時間や労力を考えるとコスパが悪すぎてできません。
その中で、丁寧に果樹栽培をやれるのという理由は本当に、果樹が好きかどうかということが一つあるかなと思いました。
全ての生命の起源は同じ
僕らは人間である前に動物であり、
そしてその前に生命体です。
当然生命の中には植物も含まれます。
ポールナース著[生命とは何か]によれば『地球上の生命は35億年前にたった一回起きた奇跡で、全ての生命は親戚である』
ということが書かれています。
地球上の全ての生命で、一般的には人間のみが良いも悪いも、『意識する意識』という能力を保有しています。
人間以外の他の生命は、『ただ在る』という禅の境地の様な状態で存在しています。
彼らには、必要以上に環境をコントロールしようとする欲求はありません。
だから人間がこの地球上で、環境を永続的に変化させ、コントロールしようとし、文明を築いてきました。
しかしこれまでの意識状態は、人間の都合優位で他の生命と関わってきたので、
他の生命の都合をあまりにも無視しすぎたため、地球上の生態系の破壊が著しく進むことになっているのは周知のことです。
人間と植物の共同創造
以前紹介した「コミニュティガーデン」の記事でも、今は自然界の蜂と花の関係のように、人間と植物との共同創造が、とても大切にされる例が増えています。
友達の果樹園では、一人一人丁寧に、顧客と果樹を意識して作業を行なっているので、大量生産は厳しいようですが、
購入した、顧客の声は皆とてもいい評価だったようで、
思ったよりも注文をしてくれる顧客もいたようで、
販売者である彼も喜んでいました。
※
自分の意識の管理を丁寧に行えば、そこには植物と人間の相互作用が生まれます。
つまり需要と供給が生まれるということです。
人間の側には植物に対し、丁寧に意識を向け、感謝と敬意を感じることで、
植物の必要なことが分かり、水まき、草刈り、剪定、栽培などの必要性とタイミングの情報を受け取り行動に移します。
植物はそれに呼応し、すくすく成長し、見事な作物を創ることが出来ます。
そういう好ましい関係性がつくられます。
意識の状態で異なる植物の状態
植物を育てる時に、『虐めて育てた植物』と『褒めて育てた植物』の差が歴然だったとい話やhttps://www.google.co.jp/amp/s/nazology.net/archives/9534%3famp、
「ありがとう」という言葉を貼って育てたら、作物の育ちと量に大きな差があると言う話は有名な話です。
このような話は別段珍しいことではなく、全ての業種に言えることだと思います。
人間の『意識する意識』という能力は、『人間の意識』というキャンバスに様々な作品を載せるということ
子育て、教育、飼育、菜園という人間や動物、植物という直接の生命現象との関係のみならず、芸術、機械、学問などの分野にも全く同じことが通じます。
なぜなら人間が行う行動のそれら全ては、人間の意識の上に表現されていて、その影響は何かしらの他の生命に影響を与え続けているからです。
例えば、
A.イライラしているという状態を「赤い紙という意識状態」だとします。
B.落ち着いいている状態を「青い紙という意識状態」だとします。
また、
C.感謝や敬意という状態を「白い紙という意識状態」だとします。
それぞれの紙には学問や芸術でも、機械工芸でも園芸でも、教育でも何の分野の作品でも描けるとします。
A.BそしてCの紙には形は同じ作品群が並んでいますが、紙の色が違うので印象が違って見えるでしょう。
顕在意識では分かりかねるかもしれませんが、無意識ではその商品や作品から見えないレベルでの波動のような影響をもらっています。
もうお分かりだと思いますが、A.B.Cよそれぞれの紙には、先ほどの植物の例のように生命に+から-の大きな影響力があります。
A・B・Cそれぞれの紙で、生命現象を最も高めるのはCの紙だということはもうお分かりでしょう。
反対に生命力を低下させる紙はAになります。
しかし、現代人は「形」という結果を見て判断するということにあまりにも慣れすぎてしまい、目の前にあるいろいろな作品がどのような「紙」の上で描かれたのか、ということを識別する能力が退化してしまっています。
こういうわけで、どのような意識の状態で目の前の商品が創られているのか、ということがもっとも関心が高まる時代が来ると思います。
※
数百年前に書かれた本が、時を経て誰かの目に留まり、それが誰かの夢や希望、そして大きな転機になることがあるのと同じように、
人間の創った作品は時空を超えて影響しあっています。
だから、どの様な意識状態で今ある行動を起こすのかによって、
「受け手への影響」と、「自分自身の影響」が決まります。
「与えること」と「受け取ること」は同じだからです。
望ましい意識状態を維持する方法は、マインドフルネスやクイックコヒーランス、他、様々な瞑想法など多岐に渡りますが、
結局は今自分が、生命を生かそうとしている意識状態なのか、
そうでないのか、
それをただ『気づく』ことから始まっています。
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