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日記 #冬を恋しく想うのは、いつも春


 日差しがまどろみを帯びていて、
 風が想像よりも優しくて、

 春の訪れを知る。
 ''感じる''のではなく、''知る''

 寒い寒いと言いながら、1番好きな季節を楽しんでいたら、もう春はすぐそこらしい。
 しかし、まだ春ではない。


 この季節が過ぎたら
 マフラーをつけなくなったら

 なんだか色々なものを失いそうで。
 きっと出来なくなることが増えるのだろう。


 よく晴れた新月の日、星を探しに散歩に行った。
 建物の少ないところに行こうと思い、とりあえず周りの建物と遠い場所といえば、、普通の道路よりは川だろ。ということで川にいった。

 川沿いを上っていて、だんだん地元の光るタワーに近づいていっていることに気がついて、満月のときより明るいじゃんってなって家に帰った。

 疲れてなかったらもっと歩きたかったな。そして、近所で星が綺麗に見えるスポットを見つけたかったな。
 名残惜しいまま、もう放課後には日が落ちている季節は終わってしまった。また来年。


 冬は幻想の季節だと思う。

 私の想像する冬は、いつだってきらきらと輝いているから。
 街を彩るイルミネーションも、降り積もった雪も、君と見上げた星も、思い出のなかだけはいつだって裏切らない。

 実際はただ人が多いだけのクリスマスマーケットも、青春だったなと素敵な思い出になっている。
 雪もイルミネーションも、解像度を上げたら綺麗なばかりではないけれど、やっぱり憧れちゃうよね。


 私は今日も、冬を待っている。

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