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バーバリアン

あらすじ:仕事の面接のため、デトロイトを訪れたテス。深夜に宿泊のために借りたバーバリー通りにある家に到着するが、ダブルブッキングにより、すでに見知らぬ男キースが滞在していた。嵐の中、行く当てがなかったテスは、彼とともにそこに宿泊することを決意。その夜、自分の部屋で眠っていたテスは、部屋のドアが開けられ、家中を動き回る大きな音で目がさめる。

期待せずに見たのだが、非常に面白くて驚いた。映画の舞台であるデトロイトは、町の中心部は栄えているが郊外はゴーストタウン化している。

実際にデトロイトはアメリカの中で一番治安が悪いそうである。そのため、主人公が訪れる民泊する家の周りは廃墟だらけ。テスが面接のために中心部から郊外へ車で移動するときの火事で全焼した家など様々な廃墟が映し出され、怖さが倍増である。

この映画はデビュー作だそうで、監督は『暴力を知らせる直感の力』という本を読んで思いついたとのこと。「バーバリアン」は野蛮人という意味である。テスが最初に出会うキースは、この本で「こういう男は危険」という項目に当てはめたのだろう。このキースで映画の緊張感を高めて、この後に繰り広げられる野蛮人祭りに驚愕させられること間違いなしである。

そして、エンドクレジットで流れるザ・ロネッツの『Be My Baby』は野蛮人から主人公へのラブソングである。


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