今日の常連さん〜洗い物をする姿までかっこいい喫茶店の社長〜

まだ岐阜にいた頃、私はとある喫茶店で働いていた。

岐阜にはモーニングという文化がある。
珈琲を一杯頼むだけでパンと卵がサービスされる。

サラダがついてくるお店もあればフルーツがついてくるお店、お団子が出てくるお店もある。
お土産に！って林檎をくれるお店もある。

「珈琲一杯でそんなにサービスして経営大丈夫なん？」
と心配してしまう時もあるがモーニングきっかけで常連になってくれる方がたくさんいるのだ。

私の働いていた喫茶店では朝と夕方、1日2回も訪れてくれる常連さんがたくさんいる。

そんな常連さんたちとの思い出を書いていこうと思う。

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〜今日の常連さん〜

私の働く喫茶店のオーナー（みんなから社長と呼ばれている）はめっちゃめっちゃかっこいい。

とてもダンデｲで洒落ている。

服も車も佇まいまでかっこいい社長。

社長は他のお仕事もしているのでとても忙しそうだが、いつもお店に顔を出しては
「頑張っているかな」と声をかけてくれる。

とても優しい人だ。

ある日、私が出勤するとお店がとても混んでいて忙しそうだった。

とても混んでいるなあ、、と思いながら洗い場の方に進むと社長がいた。

洗い物をしている。

忙しいから手伝ってくれているみたいだ。

「おはようございます」

と言って社長を見ると、

真っ白なシャツ、

お高そうなズボン、

ギラッギラに輝いた靴で洗い場をしていた。

眩しい。

靴が眩しすぎる。

スパンコールいくつ付いているんやろ。。。

社長、その格好で洗い場したら汚れますって！！！と思ったが、

社長はとても笑顔で洗い場をやっている。

洗い物をやる姿までとてもかっこいい。
見惚れてしまう。

社長かっこええと思いながら私は通り過ぎた。
忙しいから洗い場手伝ってもらおう。

そんなギラッギラな靴、どこで買えるのかしら、、と思いながら
下げた食器を社長に渡した。