見出し画像

Marriage Story

別れが苦手だ、別れが嫌い

いつでも、また明日、see you againのスタンスで別れてる

もう二度と会えないなんて、すごく寂しい

だからできるだけ去り際は楽しく笑って、ハッピーに別れたい

それはきっと寂しさを紛らわすために


映画はできるだけハッピーエンドが良い

なんだかんだ最後は結ばれるカップル なんだかんだ最後は悪者を倒すヒーロー

ベタなハッピーエンドであればあるほど嬉しい

最後はやっぱりハッピーに終わりたい


「一回性に賭けてるの、人生は一度きり。明日死んでも悔いはないように。」

彼女の言葉には説得力があって、きっともう会えないんじゃないかといつも思う

拾われるように会って、別れる時はいつも僕だけが置いてかれる

手を取ろうにも臆病な僕は

また会えますか が精一杯

微笑んだきりもう会えないような気がした

いつも、彼女との別れはいつもそうだ


口論のシーンがある

文句を言わなきゃ気が済まないんだ、僕と正反対の男を見つけてもきっと君は半年ももたないよ

私の方が貴方を愛していた、なのにいつも貴方は自分勝手だった

一回の浮気がなんだ、君は僕を拒んだ、寂しかっただけなのに

したくもない結婚をしたんだ、僕だって十分に我慢してる、君を愛しているから

毎朝君が死んでくれたらと思うよ。ヘンリーだけ残して、車に跳ねられたらどんなに良いかって

そう言った後、チャーリーは泣くんだ

そして、ニコールはそっと彼を抱きしめる もう何も言葉はない

ただ静けさだけがそのあとは続く、穏やかに、ゆっくりと、最後まで


愛されて育った人も、そうではないと思う人も、同じ苦しみの中に生きている

別の人生を歩んできた二人が出会い、過去を共有し、現在を分かち、共に未来に歩むと誓い合う

それだけでなく、新たな人生を生み出し、捧げらるだけの自らの人生を賭す

結婚とは業であり、子育ては信仰である


人を愛した経験があるか と問われると困ってしまう

依存する程、愛の中にいる人、いた人を見て純粋に羨ましいと思う

誰よりも、素直で生きてきたはずだった

誰よりも、愛し、許してきたはずだった

ただ、同時に

誰よりも臆病な感情が、内にずっとすみついてて

反面、嘘つきで孤独なのも、どちらも本当の僕であるらしく


憎悪の感情が、恐くて耐えられない


話し合って修復できない、分かり合えない関係があるなんて苦しすぎるから信じたくない


他人に対して言えることも、自分ごととなってはそうもいかないことから

今すべき選択がどちらなのかは、きっと明確なのだろう

ただそうもいかないのは、生きてるのは“自分”の人生に過ぎないから


別れが嫌いだ、別れは寂しい







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?