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余白の日


2月29日 うるう年

あっ、今年はオリンピックがある
そんなことを思い出す程度だった。

閏(うるう)年の翌年の曜日は
一つ飛び越し2つずれることから
英語では閏年のことを "leap day"
飛び越える日とも言うらしく
跳躍(ちょうやく)の日なのだそう。

なんでも言いようだけれど
そう決めて、自分の跳躍に
意識を向ける日にしてしまえばいい。

わたしはどことなく跳躍というより
おまけの日という感じを受ける。
マヤ暦の時間を外した日にも
似ている気がする。

古代マヤ暦では
1年365日を13に分けていたが
なぜか1日あまる。
28日×13=364(+1日)
今のグレゴリオ歴に変わってからは
毎年7月25日がマヤ歴のこの日にあたり
月や曜日のない「時間をはずした日」
と呼ばれている。
だからどうということもないのだが。

どちらにしろ
なぜ宇宙のサイクルは地球の暦を
ぴったりフィットに創造せず
一日ずらしているのだろうか
と不思議に思う。

昨年末に訪れた日光東照宮
こんな云われがあった。

日光東照宮陽明門はこの柱の中の1本だけ逆柱がある。「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という伝承を逆手にとりわざと柱を未完成の状態にすることで災いを避けるとされている。

鎌倉時代の「徒然草」にも、完全なものは決して良くはない、内裏を造る時も、必ず1か所は造り残しをするとある。
江戸時代、家を建てる時「瓦三枚残す」と言ったという。

Wikipedia

完全は崩壊を招く・・・というより
さらなる発展を目指しあえて
完全さを避けていたのではないか。
そのほうがしっくりくる。

宇宙の構成を3であらわすことが多く
3という数字は謎めいていて面白い。
「瓦三枚残し」不完全さを残したのは
より発展を願っていたのかもしれない。

宇宙観を理解していたように思える
宇宙人家康なら、魔除けという
守りもさることながら、発展、拡大も
視野にいれたはずなんて思う。
この思想を取り入れたのは優れた
ご意見番の存在達かもしれないが。

東照宮の逆さ柱は、実は陽明門だけでなく
御本殿、拝殿にも各一本ずつあるとか
計3本ということで。。。
瓦三枚残すと同じく、不完全柱を三本残した
ということも意味深そうに思える。
残念ながら観光時には知らなかったので
また訪れた時にはぜひ探してみよう。

ということで、どうやら
宇宙の3、三位一体 造化三神
3で構成される何かは、
次の創造を発展させるための
余韻・余白を想起させる。
宇宙は常に進化発展することが
マストともいう。
とどまるこも完成することもなく
変化し続けることが原理ならば
これが私たちの奥底にも眠っているはず。
変化せずにはいられない性分を
本当は誰でも持っているに違いない。

なんの関係もないと思われる
うるう年の時間を外した日
こういった特別な日こそ
時間や空間という概念に囚われず
次の発展、飛躍の種まきを
意識を使って仕込んでいくのもあり。


忙しさに飲み込まれ、せわしなく
時間に追われるような生活スタイルは
完全に埋め尽くしているようでいても
余白がなければやはり進化発展は見込めない。

発展につながる余白のための崩壊。
今の世の中みたいだ。

個々の余白は自分で見出す必要がある。
人生のパズルのピースも完璧ではなく
たった3枚だけ不完全にしておくほうが
いいのかもしれない。

これからは
97%の瓦で成り立った顕在意識の世界から
たった3枚、3%程度で不完全さを演出していた見えない瓦、こそが力を発揮する。
反転して見えていた潜在意識を主流にしていく。

時間を外した日は
潜在意識みたいなもの
跳躍に生かしたいのならば
のんびり浮遊してリラックス
余白を楽しめる日にしたい。
 


 


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