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SBG5 趣味ならば 極めるもなく ゆるゆると

オモイ趣味はスルー
趣味もいい加減で、中途半端にしておきましょう。そもそも、いい加減で中途半端であっても許されているから「仕事」ではなく「趣味」なのです。「気付かぬうちに、極めていた」なら、それでいいんでしょうが、「広く浅く」や「狭く浅く」もあってもいいと思います。
もっとも、日本における趣味仲間は、趣味との緩(ゆる)い関係をなかなか認めようとはしてくれませんが。「もっと拘(こだわ)りを持つべきだ」と親切にも助言を与えてくれます。カレラの基準は、何事も「通(つう)」として「極めるべき」なのです。趣味仲間も選びましょう。

 浅く、広くは決して「移り気で飽きっぽい」というネガティブなものではありません。
できる限り、いろんなものに手を出してみないと、何が楽しいかはわからないんじゃないでしょうか。趣味なんぞは面白くなければすぐに止めればいいんです。


「何もしない」ことの価値*
そして、空いた時間を趣味で埋めることさえも必要ありません。「何かをすること」が存在するなら、「何もしないこと」も存在しています。
エミール・シオラン*は、「怠惰=高貴な悪徳」と定義しました。怠惰は「何かをし始めることを拒むこと」とし、「とても強い生き方」だと言いました。「何かをすることは同時に他の何かをしないこと」「何かをしないこと」には、その先に多くの可能性が存在していることになります。それは、キミに新たな感覚を与え、新たな気付きと発見をもたらす可能性といえます。 


 *Emil Mihai Cioran ルーマニア 作家、思想家
*参考書籍「不安を力に変えるゆるっと哲学」ただっち著 小川仁志監修 ぱる出版

次回配信は、カテゴリー 3 学校との付き合い方

SBG6 暇つぶしに学校へ行こう!

「学校」の始まりは「娯楽」だった!?他です。

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