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SBG 14 からだの姿勢を変えよう!

  ここでちょっと一休みしましょう。ここまで読み進めてきてくれたキミは凄い忍耐力の持ち主です。よくぞ稚拙な文章にめげずに付き合ってくれました。姿勢が悪くなっていませんか。ここでは「体で脳を変える」ことについて触れさせていただきます。

 「パワー・ポージング」という言葉を聞くのは初めてでしょうか。ハーバード大学のカッディという人の研究からです。
「背筋を伸ばして堂々と歩くこと」で 皆さんの体にはテストステロンという物質が分泌されます。

詳しい仕組みはこうです。
脳の視床下部から「GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)」が分泌され、脳の下垂体に働きかけることにより、下垂体から「LH(黄体化ホルモン)」というホルモンが分泌されます。 これが男性の場合は、精巣(睾丸)に働きかけて、男性ホルモンであるテストステロンが分泌され、女性の場合であっても卵巣や副腎から男性の5-10%程度ですが分泌されます。

 このホルモンは、決断力・積極性などに影響するというのが、カッディ氏の研究*でわかったことです。

消極的な性格や決められない性格も背筋を伸ばして歩いてみることで、ホルモンを分泌させて性格を一時的だけでも変えてみるのはどうでしょう。

決めなくてはならないことにせまられた時などは、姿勢を変えてみると、決断力が出るかもしれませんよ。
 

他にも、姿勢が正されると気分を落ち着かせたりするといった類似した研究も 大阪市立大学, 健康科学イノベーションセンター, 特任准教授の水野敬*氏の研究にあります。

参考文献: *Amy J. C. Cuddy, Harvard University “Power Posing” 

*水野敬:国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員兼任2020年度現在


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