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長すぎる就活をして見えたこと


私は3月に大学を卒業し、4月からミドルフェーズの人材系ベンチャー企業に入社しました。

実は驚くことに入社日の2週間前、3月17日に今の企業に内定を頂き、就職活動を終えました。

ということで、今回は僕の就職活動と長引いた理由、そして1番お伝えしたいそこから学んだことについてお話しできればと思います。

就活について

僕は3年生の6月から4年生の3月までの1年8か月もの間、就職活動をしておりました。大手からベンチャーまで様々な業界を見ながら、まず4年の9月に初の内定を頂きました。ただ志望度が低かった上に、僕の性格上、完璧を求めすぎてしまうこともあり、そこで決めきることができませんでした。

また同時に、志望度の高い会社に行けない、選考に落ちてしまう要因を探った際に、自分の価値や強みがしっかりと言語化できていないことことに気づきました。特にベンチャー企業を見ていたからこそ、自分の価値、強み(会社が雇うメリット)を示すことは重要だったのです。そこで僕はその自分の強みを就活用に考えるのではなく、実際の経験の中で示したいと考えるようになりました。(この時に、実はもう1年就職活動をしようかなと思っていました。)

そこで私は就職活動を一次中断して、これもまた不思議ですが以前から行っていたNPOの就職支援活動にフルコミットしていました。もちろん自分が就職が決まっていないのに就職支援していいのかと何度も考えました。
ただ僕の大事な考え方である「人や価値観との出会いが人生を変える」という思い、そして本気で自分のキャリアに向き合ってきたという自負はあったので、その選択をとることにしました。

そんなフルコミットした就職支援の活動を通して、僕自身の強み(ほかの人よりは得意なこと)が自分なりに腹落ちしてきました。それは、「高い目標や逆境を前向きに考えることができること」です。そのあたりの腹落ちした経緯等の話はまた後日改めて記したいと思います。

そしてそんな時期から(4年の1月)から就職活動を再開することになります。
改めて就活の軸は、

【VISION(対社会):人(地方)に新たな可能性やきっかけを与えることで、
誰もが自分らしくあれる社会に】
【VISION(対自分):常に学び続ける挑戦者であること。】
【強み:高い目標・逆境に前向きに取り組める】
【得たいスキル:事業をゼロから創る力】

こういったものを掲げて会社選びをしていました。ここで大きく変わったことは、自分の強みを自信を持っているようになったことです。
その結果、会社のどんな場面やどんな対象にバリューを発揮できるのかを伝えることができ、就活が進みやすくなったと同時に、自分の納得感も増していきました。

そんな中、たまたまmacherというOB・OGアプリで「21卒募集!」のプランを見つけました。自分の軸にはあっている会社、ただ一度選考には落ちていました。

1分ほど悩んだ結果、だめならだめでいいやんと思いに至り、ポチッと応募、その方の多大なるご厚意もあり面接に進ませていただくことになりました。

そして、なんとその2週間後には内定を頂き、無事4月からの入社が決まりました。

これが卒業式の1週間前、4年の3月17日のことです。笑

なぜこんなに長引いたの?

経緯が長くなりましたが、私の就活は一般的には勧められるものではなく、終わりこそよかったものですが、反省点の方が多いです。

たくさんありますが、一番の要因は、行動満足人間になっていたことです。

僕は体育会出身ということもあり、多少理不尽なことには対応できると思っています。ただその反面、行動することが正義、とにかく頑張れば結果はついてくるという行動することに満足する人間になっていました。
とにかくいろんな社会人と話す”こと”やキャリアイベントに参加する”こと”などその”こと”自体が目的化していたのです。

この面談で何を得たいのか?このイベントに参加して何を学びたいのか?そんな目的が欠けていました。
また1つ1つの行動に対する内省の時間が圧倒的に不足していたことで、知識や学びの蓄積が全くできていない状況でした。
だからこそ、自分の軸が定まりきらなかったり、同じようなミスを犯してしまうという負のループに陥り、長引いてしまったのだと思います。

行動すること自体はよかったもしれませんでしたが、そこに対する目的意識と内省意識が欠けていました。

1つだけわかったこと

正直、ここからが本題です。笑

僕は、ここまで長期間就職活動をしてくる中で、正直辛いことの方が多かったです。ノート3冊分の自己分析をしたり、30名ほどの社会人の方に話を聞いたり、それ自体は楽しかったのですが、それでも自分の納得できる結果が出ないこと、それが一番つらかったです。

そんな僕が伝えたいことは

過程にこそ価値が生まれるということです。

先ほど、行動満足人間になっていた自分を反省しましたが、それ自体がもたらしたいいことがあります。
それは自分のキャリアに対して本気で向き合った時間や覚悟です。長い就職活動の中で、納得できる結果は思うように出せないながらも、必死にもがき続けること、歩みを止めないことだけは意識していました。

だからこそ、最後、内定を承諾するときの心持としてはもちろん自分の軸にあっているという感覚もありましたが、それよりも
「ここまで自分と向き合ってきて決断して選択肢を後悔なんてできない」という思いや、過去の自分に対して裏切りたくないという強い覚悟を持つことができました。
つまり決断する時の納得感は、その決断がもたらす結果よりもその決断にどれだけ思いをもてたか、本気になれたかという過程から生まれたというものだと感じました。

過程が大事という点では、これは人生でも同じようなことが言えるかと思います。

例えば「ハリウッド映画に出ることが夢」だという2人の人物がいるとします。

ある人は本気でハリウッドを目指し、10年間もの間、英語習得、演技やダンス、武道も学び、人脈を作り続け、やっとハリウッドのほんの一部に出演できた人。

もう1人は、たまたま映画製作の友人から声がかかり2年後にハリウッドに出演できた人。

どちらの人が幸せでしょうか?またその夢に対する納得感や充実感を得ることができるでしょうか?

僕は前者だと思います。

そんな夢(結果)に向かって挑戦し続ける人生を送りたいと思います。

大きな夢や高いところを目指しているからこそ、その過程はつらいものです。また人は見えやすい結果や実績で判断しがちな生き物です。

そんな目にみえる結果も大事ですが、
それにかけてきた過程こそかけがえのないものになるのではないでしょうか?

少なくとも僕は夢を叶えた人よりも、夢を叶えるために必死にもがき、向き合うその姿や生き方こそが人間の最も美しい瞬間だと思います。

そんな人を増やすためにも、そして自分自身がそれを体現する人間でありたいと強く思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。






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