【歌詞編】ハニートースト - 1st EP「Shoes」
こんにちは。Soothee.(スージー)です。
前回の記事はもうご覧いただきましたか。
軽く自己紹介と、
Soothee.の成り立ちをお話しています。
まだの方はぜひご覧下さい。
この記事は以下の通りに進んでいきます。
Soothee. はじまりの一曲
さて、2024年10月27日に配信した1st EP「Shoes」より、
一曲目の「ハニートースト」について、書き連ねていきます。
結成当初からのコンセプトとして、
”お散歩にそっと寄り添える音楽を"とのことでしたが、
この曲は、途端に一歩を踏み出したくなるような、
なおかつ一歩踏み出した先に見つかる
静かで確かな幸せや愛情を表現しようとしました。
そんなコンセプトを100%出した一曲目。
まずは歌詞について書いていくことにします。
どうぞお付き合いください。
ふと気づく日常の幸せ
Aメロでは、日常に潜む「あぁ、これが幸せか」に
ふと気づかせてくれる描写を入れています。
一番の歌詞ですが、
あまりに純朴で落ち着いた二人の様子が伝わるかと思います。
そしてどことなく秋の香りを感じますね。
「爽やか」は秋の季語のようです。
「小麦」は初夏の季語ですが、今回は「小麦色」として
夏の終わり、日焼けた肌を想像しています。
リリース時期に合わせてというのもありますが、
単純に僕の好きな季節だから、というのも。
そして二番の歌詞。
パン屋の匂いにちょっとテンションが上がる。
これが実は、この曲のルーツだったりします。
意味もなく歩いて、
その歩みが止まったかと思えば、
振り向くあなたの瞳が輝いている。
そしてパンの匂いに釣られて、
一層瞳を輝かせ駆けていく———。
と、僕の思う"幸せ"そのものだったりします。
結構そのままの歌詞なのであまり書くことはありませんね。
ここまで「ふわり」、「小麦色」、「ベーカリー」と、
パンの要素を出してきましたが、
じゃあ何のパンなの?ということで、Bメロに移ります。
じゅんわりハニートースト
そりゃもうハニートーストです。
"幸せ"をコンセプトにしているわけですから、
たくさん溢れ出てくるようなものがいいな、と
ここはあまり迷いませんでした。
一番ではどストレートに書いていますが、
二番では少し抽象的な内容になっています。
共通しているのは
「ひとつも取りこぼさないように」という節ですが、
その意味合いに対比があります。
一番では過去、これまでの足取り
二番では未来、これからの行く末が
幸せで溢れていること、それらを一つも溢さぬように
大切にしていこうねという想いを込めています。
そうして、幸せと愛情に溢れたままサビに入っていきます。
純粋でまっすぐな愛情表現
これまで目にしたものや思い描いたもの、聴き感じたことを全部含めて、
とにかくあなたが大好き、という気持ちがよくわかる歌詞にしました。
Aメロ、Bメロと、
幸せだな〜ということは静かに感じているけれども、
サビで急に当事者意識と言いますか、
"自分のことだよ"というのを前面に押し出しました。
何だかくすぐったくなってしまうくらいには
可愛らしい歌詞が書けたなと思います。
トーストに溶け込んで香るバターを、
きっと「しあわせの味」と表現するだろうな。
そんなあなたとなら、嫌なことなど何一つない
夢見心地な日々を送れるだろう、という具合です。
書いていて恥ずかしくなってきました。
二人称が「あなた」と「わたし」で分かれていますね。
ここで初めて「あなた」と呼ぶ人物が現れました。
二番のBメロから語り出す
相手方の視点を入れたことで、
今まで一方的な感情であったものが、
"ふたり"の共通の感情になっています。
絶えず流れる夢の唄
ラスサビ、です。
幸せを分かち合える人がいること、
想いを包み隠さず伝えられること、
そんな感謝と喜びに満ちた始まりです。
一番Aメロに登場した"知らない歌の口笛"を示唆する、
「唄」が出てきました。
それは「夢」見心地で、
曲の冒頭から終わりまで「絶えず流れ」続けていました。
やがてそれは、口笛から歌声へと変わっていきます。
そんな歌を口ずさむあなたに伝えるのです。
ハニー そばにいて!
おわりに
こんな風に自分の作った詞を解説するというのは
何ともはずかしいものですが、
楽曲を聴いてくださっている方にもっと深く楽しんでいただけるよう、
これからも書き続けてみようと思います。
また、こういった書き物をすると毎回思うのですが———。
本を読もう。
これに尽きます。
語彙が足りない、圧倒的に。
当初は歌詞と音楽を一つにまとめようと思っていましたが、
書き進めていくと意外と文量が多くなってしまいました。
ということで、
次回はハニートーストを音楽的な視点から解説していきます。
引き続きよろしくお願いします。