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【That's NOT a fever (それは熱とは言わないよ)】お国柄で違う?!病気の考え方と医療費について:パート①

Hola~アスキです!
ここ数日のマイアミはとても風が強く、体感温度が非常に寒い毎日
寒いって言っても日本から比べたらまだまだ暑い(20度前後くらい)ので、これで「寒い」とブルブルしてしまう私はジャンから言わせれば「完全にマイアミ人になってしまった」ようです。笑
ちょっと起きたら頭痛もあり、熱を測れば微熱(36.7度)なので、まぁ、大丈夫かとバファリンを飲んでいた時に(まだ日本の薬しか飲んでいない私笑)「熱」に関してのストーリーを思い出したので書いてみようと思います。

去年の10月頃に体調がとても悪くなった時期があり、1ヶ月以上ずーっと微熱が続いてしまった時期がありました。
私の平熱は35.9~36.2度くらい。この1ヶ月間は37~37.4度くらいを毎日繰り返していたのです。

普段なら、安静にしていれば数日で元に戻るのですが、熱は依然変わらない
これは多くの皆さんも去年経験あるかと思いますが、コロナが始まって以来ちょっとでも体の不調を感じると「もしや、コロナでは?!」と不安が過るものですよね。周りの人たちも「え、アスキ、コロナかもよ?!」なんて警戒されたりもします。
我が家もジャンもジャンのママも日々お客様と会う仕事をしているので、自分がコロナだったら大変、と私も熱が出た当初若干焦りました

高熱ではなかったのですが、それでも体の節々が痛くなって、何かする気力もなくなりずっとベットに安静にしていました。
万が一コロナだと困るので、部屋もその日から別室のゲストルームに私は寝ることにした
のですが、この時ジャンとジャンのママは「熱は測ったの?」というので、
「日本から持ってきた体温計で測って37.3度(アメリカは温度はCの摂氏ではなくFの華氏で測るので99.14Fとなります。)、微熱だね。」というと「あぁ、じゃあ大丈夫よ。熱じゃないから。
とあっさりと返されました。えぇ~そんなあっさり言われても、ツライんですけどって感じでしたが自分も体力がないので、もういいや、という感じでそのまま寝ました。

熱がある時て動くのも結構おっくうになったりしますよね。
私はどんなに熱があっても食欲は基本減らないタイプなのですが(ノロウイルスにかかった際はさすがに食べられなかったです!)、この時は食欲もあまりなくご飯もお肉などは一切食べる気力がありませんでした。
でも2人はお構いなしに、ガーリック効いたチキンソテーなどをディナー出来たわよ〜!と食べさせようとするので、それは今ちょっと食べられないと、お米と卵は家にあるので結局自分で卵の雑炊を作ってひたすら3日間くらいそれを食べることに

4日くらいして熱も下がらないし、コロナも心配なので近所で無料で検査できるところに連れていってもらうことにして、検査をしました。
「どうして今日は来たの?」というので
「いや、微熱があって心配できた。」と言うと
「何度いま熱あるの?」というので
「99F度くらい(37.3C度)」と言うと
あぁ、じゃあ大丈夫よ。熱じゃないから。」とここでもさらっと返されて終わります。
結果は2日後にメールで来て陰性ホッとしつつもじゃあ早く下がらないかなぁ、何だろうこれは、と初めての体験に悩み始める私でした。

そこから1週間くらいしても以前と微熱は下がらないし、ずっと解熱剤を飲んでいたのですが、2週間近く解熱剤を飲むのもどうなのか?と思い始め、今までこんなに熱が長引いたこともないので、気になって病院に行きたいとジャンにお願いしました。
私は今のステータスだと保険証もないので、保険無しで見てもらえるクリニックを探してもらい連れて行ってもらうことになりました。

クリニックに行き、アシスタントの人に色々問診をされ、答えていく私。
「熱も測りましょう」と測ったところやっぱり99F度で変わりなしだったのですが、ここでもまた
あぁ、熱はないですね。」と言われたので、思わず私は
「あの、私の平均体温は96.8F度(36C度)ほどで、いつもより熱が高いし、体の節々も痛かったり、気力もなかったり、、、熱の症状あるんですけどこれって熱じゃないんですか?」と携帯片手に一生懸命C度→F度に変換して見せる私。
そうするとアシスタントの彼は
「あぁ、そうなんだね。うん、基本的には100F(37.7C度)度以上を”熱”と言うから君のは熱のうちに入らないんだよね。でもいつもはない症状があるのは分かったよ、コロナかもしれないね」と結局またコロナの検査をここでもすることに
コロナじゃないと思う、とこの時には確信していたけれど、念には念のため、ともう一度受けました。

その後、「身長と体重も測りましょう」と測ってみるとなんか異様に数値が少ない気がしてポンドが分からないから、と携帯でその場で調べると約7キロ、ポンドでは15ポンドも減っていることが判明!
自分の体重が学生時代の時の体重くらいに落ちていてビックリ

クリニックの先生にも
「いや、体重15ポンドくらいマイアミにきてから(約7か月の間に)落ちている。」と説明すると、
きっと生活の変化で色々体が不調になっているのかもしれないね。女性はそういうのが特に敏感だから。
とごもっともなご意見をもらいました、、、が別にそこから何がアドバイスされるわけもなく、検診は終了。

余談ですがアメリカのこの「計測単位が違う」のは1年経っても慣れません
gやkgはoz(オンス)やlb(ポンド)、cmやmはInch(インチ)やfeet(フィート)、あとは距離だとmile (マイル)やyard(ヤード)、前述のC度はF度ととにかく単位が独自で、これが全く慣れません。
世界で使っているのアメリカだけだし、本当変換すると微妙な数字すぎて、なんでこんなややこしい単位をこの国だけ今でも使っているのか、、、と前回書いたプロダクトへの不満も然り、この計測単位も早く世界標準になってくれないかなぁ~なんて呟きたくなるものです
今は携帯ですぐに変換できるので、いいのですが、パパっと暗算できないからいつも「ちょっと待って~」と変換しないと話せない私です。(携帯で変換できちゃうから余計覚える気がない私、というのも事実。笑)

受付でお会計を呼ばれて、会計を見たらさすがアメリカ。
医療費が高いとは知っていたけれど、結果コロナの検査$60、問診で$250,
トータル$310の金額に仰天した私

日本だったら風邪の検診て検診だけ(薬代なし)なら1,500円もしないでしょう。日本の医療費は3割の負担だから、保険がなくても5,000円くらいの金額のはず
そんなことならコロナ検査も街のフリーでやればよかった!と後悔したし、薬の処方箋もないのにこんな高いんだぁ、と改めて知った私はジャンに払ってもらったのでクリニック行きたいって言って申し訳ない気持ちにもなってしまいました

それと同時にだからアメリカ人は病院行かない(アメリカ人は料理のような感じで”謎の独自の”治療方法を各家庭持っている感じ)のね、とも納得した私でもあります。
私は真逆で何かあるとすぐに病院に行くタイプで、営業をしていて病気をしている暇もないので、ちょっとでも具合悪いと内科に行って薬をもらったり、皮膚科、耳鼻科、歯医者、産婦人科とあらゆるジャンルのお医者さんに行くのが常でした。
なので、これは痛烈な洗礼を受けた感じで、この国では健康は自分で守って管理しなければいけない、と学んだ日でもありました。

結果、クリニックで受けたコロナも陰性で熱の原因は謎のまま。
解熱剤は飲むのをやめていて、3週間も過ぎて4週間目になるともう毎日微熱の自分にも段々慣れてきました。7キロも痩せたのもショックで、こんなベッドにいたら治るものも治らないなぁ、と自分に言い聞かせてちょっとずつ家のことをしたりするようになりました。

ジャンのママのお姉さん(彼女も若い頃にアメリカにベネズエラから移住してきています)のお家に久しぶりにみんなが集まるから、とお家に遊びに行くことに。
どうせマスクはしているから、コロナでもないし大丈夫かと私もジャンの従妹達ともコロナでオンラインでしか見たことがなかったので、実際会える良い機会ということでついて行くことにしました。

初めてジャンの従妹たちに会いましたが、ジャンの家族は女系家族というか、女性が強い感じのファミリーです。
従妹たちも皆私に初めて会うので色々なことを興味深々に質問されました。
そんな中「アスキ、体調が悪い、て聞いたけれどどうしたの?」と聞かれたので、
微熱がずっと続いていてもう1か月くらいこんな感じで慣れたけれど本調子じゃないんだよね。コロナは検査して陰性だから心配しないでね。」というと「あら、熱あるの?大丈夫??何度あるの?」と言うので
「99度くらい」と言うと、また
なんだぁ~That’s not a fever(それは熱じゃないわよ)。大丈夫よ、それなら」と軽くあしらわれて、この4週間「That’s not a fever」と言われ続けた私はついにここで堪忍袋の緒が切れてしまい、
「That’s a fever for me !!! (これは私には熱です!)、
普段は96F度くらいで99F度は日本では熱って言います、アメリカでは言わないみたいだけれど日本人の私には熱なんですっっっ”微熱”っていうネーツーなーんでーすー!!!!!」と文字通り私の微熱と重なった熱のこもったアツい口調で返事をしてしまいました。
皆はポカーンと私のことを(この子どうしちゃったのかしら、いきなり、と言った感じ)見ながら
ふーん、そうなんだ。アメリカではThat’s NOT a fever(それは熱とは言わないわね。)」とまた言われたので、もう私もチーン、ていうちびまる子ちゃんの顔になってもういいです、と言った感じで諦めてそれ以上説明するのも話題にするのもやめました。
これが家族の初対面なんて、とんだ初対面の会となってしまいました!

でもこの1か月の間、ベッドに寝込んでいても(とくに最初の1週間)私が望んでいたような看病と言う看病をしてもらえなかった私。(誤解しないように言うと、彼らなりの看病というか心遣いはもちろんありましたよ。)
日本にいたら、実家にいたときは両親がおかゆを作ってくれたり、冷えピタしたり、一人暮らしになっても動けない私に両親がごはんを持って来れたり、または私の親友とその彼がデパ地下でお惣菜やフルーツ、ポカリ、ゼリーなどを沢山差し入れに来てくれて玄関で渡してくれたり、と病気の弱っている時に助けてもらうのが当たり前だった私は、自分が病気と信じてもらえていない気がしたし(なんかすごい大げさにしている子みたいな)、大したことないと言われることが本当に悲しくて、この時はホームシックのクライマックスだったかと思います

調べたら、アメリカ人の平均体温は日本人よりも高く37度(37,5度くらいまでは平熱のよう)くらいのようです。(もちろん日本人でもそういう方はいるかと思いますが、平均したらもう少し低いかと。)
そして日本のように「微熱」とか「高熱」とかそういう言い回しもないので、100F度以下か以上かで熱と呼ぶか呼ばないか、というこれがボーダーラインになっているようです
(日本語てまた奥深いですね~、とここでも思う日本人の私。)
マイアミに住む日本人の女性と友達になったので彼女に話すと、
「あぁ、そういうのあるかもしれないね。アメリカ人は体温高いから今度は私は”低体温症”て言うと理解してくれるかもね。でも家族に病気の時に看病されないのはちょっと辛いよね~」と彼女が理解してくれたのが、せめても救いでした!

ジャンもジャンの家族も悪気は決してなく、カルチャーの違いなんだろうなぁ、と思いましたが、この時の体験は結構根深く私の心の中にあり、しばらく私はこんな風に病気の時に毎回扱われるのは嫌だ、と悲しいのと辛いのとで、日本を思い出しては毎日泣く日々が続き、彼とも病気の時にこんな風に扱われるのは嫌だ!と大喧嘩したのでした

今思えば、こんな私でも色々慣れない生活で自律神経などが乱れていたのかと思います。
明日続編を書こう、と思いますがこの他にも私の体調不良がいくつかあり、とにかくまぁ、こんな感じで謎の体調不良に数か月悩まされていたのですが、今ではすっかり元気です。結婚の時期とも重なっていたので、私なりのマリッジブルーと自律神経がグチャグチャにこんがらがってしまったようですね!
でも体の不調サインが出るだけ、良いだろうと思っています。

日本の皆さんは本当に自分の限界の限界まで我慢しがちな生活を強いられている人も多いかと思います。
でも会社でも、結局あなたがいなくてもどうにか会社は回るのです。
家庭でも確かにあなたがいないと成り立たないこともいっぱいあるかもしれません。でも私が学んだことは苦しい時は正直に苦しい、と言ってお休みさせてもらうこと。
体が休め、と言っているんだからサインを見逃さずに、そんなガス欠の時は満タンになるまでエネルギーを思いっきり温存するべき!

皆さんも「頑張りすぎない」のも大切なモットー!唯一無二の自分のお体ご自愛下さいね!

ではではHasta Manana!

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