【アメリカの医療システムて詐欺かマフィア並み】医療の支払いから見るアメリカのダークサイド
Hola~アスキです!
今日はまた最近の私の個人的事件から学んだアメリカのシステムについて書いてみようと思います。
まず、以前の記事で去年体調を崩して、生理が異常出血して怖くなり産婦人科の病院に行ったという記事を書きました。(その時の記事はこちら)
そこで私はアメリカの保険がないため、子宮の中をエコーで見て確かめる、ホルモンのバランスを血液検査で数値を調べる、ピルをもらう、という日本だと同じような検査をして大学病院で大体1万円くらいの検査(保険は入っていますが)をマイアミで約$600もの支払いをしてアメリカの医療の支払いが高いとは聞いていたけれどこんなに高いのか、と目の当たりにしたのです。
ただそれで話は終わらず、その後も家にこの時の産婦人科の病院からさらに手紙が来て$600の未払いがあるという手紙がき始めたのです。
最初は何?と思っていましたが、2回も手紙が来たので、病院に電話しました。
こういうのも今は全部オートマチックの音声ガイダンスに従って会話をするので、オペレーターと話すのが至難の業。
受話器を持ち数時間待ってやっとオペレーターと繋がります。
(こっちはかけなおす、とかメッセージを残してもほぼ返信が来ないので、数時間でも待った方が結果早いことも多いのです)
オペレーターに「支払いの手紙がまた来ているのですが、この間病院で全部払ったはずなんだけど」というと、「あ、それは経理だから私分からない」とまた違う部署に回されるのに待つことに。
やっと繋がった経理のオペレーターは「あなたの調べたけど、全部支払ってバランスはゼロになっているからその手紙は無視して大丈夫」と言われ、
「じゃあ、払わなくていいのね?」と念を押すと「そうよ、大丈夫」ともはや何回も確かめる私をウザそうな対応でまくしたてられ終わりました。
でもとりあえず、払わなくていいんだ、とホッとした私。
ただこの手紙はその後も何回も来ていたので、無視し続けながらも、何でこんなにずっと手紙くるのだろうと思っていた私と、金額も微妙に違うのが2個来るのでその意味も分かりませんでした。
でも4月になって、違う手紙で「最終通告」のようなタイトルで私は「$1400負債しているので、1か月以内に払うように」と、別の会社から手紙が来ていて「え、なにこれ!?!」とまた焦った私。
何で$1400も負債なわけ??と内容も何も書いておらず、産婦人科の先生が元の名前になっているのが手掛かりなだけ。
取り急ぎまた、産婦人科の先生にメールをすると、「病院での支払いは終わっているので、なぜその金額の負債が来ているのか、分からない。その通告を出している会社に聞いてほしい」とまぁ、役に立たない返事が来ました。
なので、この手紙を送った、手紙にある電話番号に今度は電話してみると
「私たちはあくまで負債をしている人たちに通告を出しているだけなので、なぜあなたが$1400の負債があるか、内訳などは分からない。だけど、あなたは$1400負債があるということになっているのは間違いない。」とこれも全然助からない回答。
ただ「この手紙の前に、何回も手紙がきていたはず」と言われたので、「来ていたけれど病院に確かめたら私は支払ったから無視して良いと言われて無視していた」と話すと、「その何回も手紙を出している会社はまた別の会社でラボ(血液検査などの結果を出す病院の外注の会社)から出されていると思うから、そこに電話してみて」とまた違う電話番号をもらいます。
そしてそこに今度は電話してみると「もうあなたの案件は最終通告の会社に移されたから私達では何がこの$1400の支払いか分からない、だけど11月に産婦人科に行った際のものね」と、これまたがっかり、役に立たない返答。
病院にもう一度電話すると、「あなたは病院では支払いが終わっているけど、検査をしているからラボから違う支払いがある可能性はある。でも内訳は私達とは別の会社だから分からない」と。
もうここまで来るのにも2日間、つきっきりで電話しての結果です。
また、これをジャンに話したら私も説明できないから怒るんだろうな、と思いながらも話すしかないので、夜帰ってきて経緯を話しました。
ジャンは「そんな誰も説明できないもの払う必要がない。でもアスキの名前だから、何があるか分からないから俺が電話する。」と別の日に電話してくれました。
結果ジャンが話しても同じ。ジャンの周りに聞くと、こういうのは支払わない人もいるようで、でも支払わないと負債の記録が残り、私のスコア(こういう負債があるとクレジットカードや銀行の口座など作れなかったりします)が悪くなるので、私はまだ何もカードも銀行口座もないので、いきなり負債はまずい、ということで、結果この$1400を支払うことになりました。
でも本当これが何の$1400か誰も分からない、というのがアメリカの医療のシステムの複雑化、これはもはやワザと!!複雑にしているしか思えません。
こんなに子会社で分けて、それぞれが別々に動いていると情報も分散され、複雑になるので、誰も何にどれだけ支払っているか明確になりにくくなるのです。そして、普通の人は働きながら、時間もなく追いかけて調べるようなことも出来ない人がほとんどなはず。
私のように訳も分からないまま払うか、もしくはそんな払える金額を手持ちでもっていなければ負債のレッテルを張られ、どんどんとその悪いサークルに陥っていくだけだというのが容易に想像できます。
結果私は$600と$1,400の$2,000をたかが1回の産婦人科の検査で払ったということになります。
「これてもう詐欺かマフィアと同じじゃん」とボヤいた私。この国のダークサイド、本当に1握りの賢い人か、粘り強いNever give upの人か、弁護士やシステムを知り尽くしている人でないとこんなの誰も分からない、と「私も保険ができるまで、いや、保険があったとしても極力病院に行くのは避けるしかないんだ」と学んだのでした。
何枚かアンケート調査の記事をここに添付しましたが、アメリカ人のほとんどは医療費が高いと思っているし、私のように1回支払えないところから負債が始まり、泥沼になっている人も沢山います。負債が払えず、家族や借金をして返すか、もしくはクレジットカードで負債にして支払うかと、結局医療費を払うために違うところで負債をする、という闇に入っている人も多いのは数字からも分かります。
私は東京では風邪でも、肌でも、子宮でも、歯でもとにかくちょっとした体の異常があればすぐに病院に行っていた病院マニア。
その私が「自力で治す」のをさらに覚悟した一件となったのでした。
そう考えると日本の医療は値段もアメリカのようなバカ高いこともないし、支払いが色々なところからくる、誰に聞いても内訳が分からない、なんてことはないので、(特に日本は高齢化社会なので、誰にでも「分かりやすい」説明が大切になっているかと思います)、良い環境にいたんだなぁ、と思いました。
自分がアメリカで成功したら、こういうシステムももっとフェアで良いものが出来るのではないか、とまた大きな野望を妄想したのでした。笑
まぁ、今はとにかく健康第一に自分で自己管理をするしかないと今年になってお酒も辞め、ワークアウトを初めて、健康生活を邁進している私です~!
ではでは!
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