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”世界最高”のノイズキャンセリングのウラ話 ~ソニーとノイキャンの歴史~

ソニー広報部のKKです。

某人気アニメの新劇場版で、イヤホンを外界のノイズからシャットアウトする道具として使うキャラクターがいました👓 そこまではいかなくても、静寂の中で音楽や映像などに没入したい瞬間はありませんか?通勤通学で電車やバスに乗る機会や、繫華街の雑踏も戻ってきて、日常生活に騒音が増えてきたという方も多いかもしれません。そんな時にピッタリな、世界最高※のノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスヘッドホン『WF-1000XM5』を本日7/25にソニーが発表しました。
実はソニーはノイズキャンセリング技術の歴史に深くかかわっていることをご存知でしょうか?『WF-1000XM5』にも繋がるノイズキャンセリングのウラ話をまとめました。

※2023年4月10日時点、ソニー調べ。JEITA基準に則る。完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。


実は40年も続く、ノイズキャンセリングの歴史

ノイズキャンセリング機能とは?

そもそも、ノイズキャンセリングとは、ヘッドホンに搭載された収音マイクでノイズを収音し、ノイズと逆位相の音を超低遅延で生成、発生させることで騒音をカットする技術です。

ノイズキャンセリングのイメージ

実はこのノイズキャンセリング機能の進化に、ソニーは深く関わっているのです。

世界初の民生用ノイズキャンセリングヘッドホン

1980年代からソニーを含むメーカーにおいて、ノイズキャンセリング技術の検討が開始されました。ソニーの初期のノイズキャンセリング機能搭載ヘッドホンは航空機客室用のものでしたが、その後、1995年に民生用のノイズキャンセリングヘッドホン『MDR-NC10』と『MDR-NC20』をソニーが世界で初めて発売することになります。

世界初の民生用ノイズキャンセリングヘッドホン『MDR-NC10』

当時のノイズキャンセリング機能は、ヘッドホンに搭載されたマイクで収音された外界のノイズを電気信号に変えてそのまま処理するアナログ回路を使っていました。

世界初のデジタルノイズキャンセリングヘッドホン

より高いノイズキャンセリング性能を実現するには、アナログ回路で制御するのは困難であり、製品サイズもどうしても大きくなってしまいます。しかし、00年代以降、飛躍的に進歩した半導体により、デジタル回路を使用したノイズキャンセリング技術の開発が進みました。ソニーは2008年に世界で初めて、デジタル回路を使用したノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホン『MDR-NC500D』を発売しました。

世界初のデジタルノイズキャンセリングヘッドホン『MDR-NC500D』

その後も小型化ワイヤレス化などの進歩を経て、さまざまなノイズキャンセリングヘッドホンが登場しました。
このようにノイズキャンセリングの開発をリードしてきたソニーは、2016年に発売した初代『MDR-1000X』以降、ノイズキャンセリングのフラッグシップモデルとして1000Xシリーズを進化させてきています。

1000Xシリーズ初代 『MDR-1000X』

その1000Xシリーズの最新モデルとして、世界最高※のノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスヘッドホン『WF-1000XM5』を発表しました。

『WF-1000XM5』

世界最高※のノイズキャンセリング性能はどのように実現されたのか?

JEITA(電子情報技術産業協会)の策定した測定基準を用いて、国内外メーカーの完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホンを比較したところ、『WF-1000XM5』は世界最高※のノイズキャンセリング性能を備えていることが確認されました。その実現には大きく分けて3つの技術が関係しています。

①ノイズを収音する「マルチノイズセンサーテクノロジー」

ノイズキャンセリングをするためには、マイクで正確にノイズを収音する必要があります。先代モデル『WF-1000XM4』ではヘッドホンの内側と外側に1つずつマイクを搭載していました。『WF-1000XM5』では、内側に2つ、外側に1つマイクを搭載し、3つ(左右で合計6つ)のマイクを搭載しています。

ノイズを収音する3つのマイク

②複数のマイクを正確に制御する「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」

マイクが増えるということは、処理しなくてはならない情報も増えるということになります。新搭載の「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」は複数のマイクで収音したノイズをリアルタイムに処理し、より高精度なキャンセル信号を生み出すことが可能です。さらに、もう一つのプロセッサーとして「統合プロセッサーV2」も新たに搭載されています。2つの新たなプロセッサーを組み合わせたデュアルプロセッサー構成により、環境に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化します。

「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」と「統合プロセッサーV2」

③高精度に逆位相波を生成する「ダイナミックドライバーX」

高い音圧のノイズを打ち消すには、同様に高い出力が求められます。新開発の直径8.4mmドライバーユニット「ダイナミックドライバーX」は高い音圧を再生できるようになっており、これまで以上に低音域のノイズを打ち消すことができるようになりました。

ダイナミックドライバーX

さらに、独自のノイズアイソレーションイヤーピースはSS、S、M、Lの4サイズを揃え、さまざまな耳の形にフィットして、特に高音域のノイズを遮断します。

独自のノイズアイソレーションイヤーピース

まとめ

これまで『WF-1000XM3』、『WF-1000XM4』と1000Xシリーズを愛用してきた私からすると『WF-1000XM5』は待望のモデルです。特に電車やバス、飛行機といった乗り物の利用時や、身につけた瞬間の静寂感は感動します!私と同じく1000Xシリーズをご愛用いただいている方はもちろん、推しコンテンツに没入したい方や、ビジネスでも使用できるヘッドホンをお求めの方にもぜひご体験いただきたい商品です。
発売日は2023年9月1日ですが、7月25日より、ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神にて、本商品を展示します。今回はノイズキャンセリング機能に特化して説明しましたが、『WF-1000XM5』には他にもさまざまな特長がありますので、ぜひチェックしてみてください👍

執筆:広報部KK



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