見出し画像

三十三話 秋葉原散策

巨乳メイド型AI搭載アンドロイドに腕を組まれている私。
グイグイ引っ張られるので、大きな胸が私の腕に容赦なく当たる。
こ、これはこれで悪くない…。
鼻の下が思いっきり伸びそうなので、慌てて隠す。
なんで女の私が、アンドロイドの巨乳で鼻の下を伸ばさなきゃいけないのよ…。
「まずあそこに見えますのが、ゲー◯ーズですよぉ」
引きずられていった先は、某有名オタクグッズ店だった。
「いや、入らないわよ」
私は頑なに拒否した。
有名オタクグッズ店は最新のグッズしか売ってないからだ。
今流行りはVR。売っているのも、もちろん最新のVRキャラのグッズだ。
最新のVRキャラは、リアル志向のCGキャラが多かった。
私はそういったキャラは興味なかった。
やっぱり昔のかわいいアニメキャラが好きだな…。
「なんで入らないんですかぁ?アキバといえばゲー◯ーズですよぉ〜?」
「入らないって。私の興味あるグッズあそこないんだってば…」
なんで私アンドロイドと押し問答しているんだ?

そのあとも、アニ◯イト、メロ◯ブックスなど有名店を案内されたが入らなかった。
「お嬢様は何しにアキバに来たんですかぁ?」
何しにって、そりゃ…。家出をしに…。
そう私は家出をしているのだ!
家出以前に大いなる使命があったはずだ…。
そう私は魔都東京にいる(はず)魔王たちを探さなければならないのだ…!
「あ、あのアンドロイドさん、悪魔とか魔王召喚できる魔道書とか売ってるお店ない?」
私はダメ元でアンドロイドに聞いてみた。
一瞬何いってるんだ?こいつ?って表情をされた…。
次の瞬間アンドロイドは、虹色の瞳が輝き回りはじめた。
なんなんだ一体!?
髪の毛もブラウンから、ピンクを基調にした虹色に輝き始めた。
「検索終了…。該当する店舗 0店です…。ご期待に添えなくて申し訳ございません」
なんだ検索してたのか。何が起きたのかと思い、びっくりした…。
「私検索とか機能使うと、瞳と髪の毛が色々変わっちゃうんですぅ…」
ピンク色に変わった髪の毛を、しきりに気にするアンドロイド。
髪の毛の先が跳ね、前よりかわいい髪型になっていた。
「検索してくれたのね、ありがとう…。髪型もかわいいわよ…」
一応礼と髪型を褒めておいた。
「本当ですかぁ!?うれしい!!!」
またアンドロイドに抱きつかれた。
アンドロイドの胸も、また押し付けられる…。
視線も釘付けになる…。これはもはや乳袋だな…。
どうでもいいことを考えている私であった…。

よろしければサポートお願いします❗ たいへん励みになります。