四百一話 早く起きなさい〜

「ごきげんよう」「神のご加護を…」

朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。

学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。

そう、ここは神田ミカエル女学院…。

中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。

天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?

その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。

ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。

制服は翻さないように、静かに歩き…。

清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。

この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。

否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。

『小悪魔の休憩所』と言うお店で…。

二日間、バイトしていた私…。

そのお店は女の子が寛いでいて。

ミニスカートとかを穿いた…。

めちゃくちゃかわいい女の子が

かわいいお洋服を着て…。

すっごいミニスカートを穿いて。

そこから下着が見えたり?

見えなかったり…?

そんな様子をじっくり眺めてる…。

女の子大好きな女性のお客様が…。

お金を支払ってもらうという…。

画期的な?レズのお姉様向けのお店だ。

私もチェックのミニスカートに…。

薄手の制服のようなシャツを着て…。

だらだらゴロゴロしてるだけで…。

お金をもらおうと思っていたのである。

そう思ったのだけれど…。

バイト中に隣り合った女の子…。

眠子さんが私の膝枕で眠ってしまった。

名前の通り、すっごい眠そうな子で。

眠ったりなでなでして〜と言ったり。

私は言われるままなでなでしてあげたのだ。

そのあと、眠子さんが家に泊まって欲しいと。

私を誘ってくれたので…。

バイトのあと、眠子さんおうちに泊まった私。

眠子さんのお母さん真門圭子さんもいいと言って。

圭子さんの手料理までいただいて…。

そのあと、眠子さんとお風呂に入った…。

お風呂でお互い洗いっこしたり…。

イチャイチャしてお風呂を出たのであった。

お風呂を出たあと、眠子さんの部屋にいる私…。

眠子さんは今流行りのVRゲームの原作者だという。

そもそも圭子さんと眠子さんは人間界に来た…。

七つの大罪の魔王だというから驚きだ…。

魔王であり文才もある眠子さん…。

寝る前にVRゲームのシナリオを書いている…。

ものすごい速いタイピングで…。

30分近くで書くのを終わらせてしまうのであった。

そして、眠子さんは寝ようよ〜と言って…。

私に抱きついてきて、そのまま寝てしまうのである。

眠子さんの身体からはお日様に照らされた…。

お花のような甘い匂いがいっぱいしてきて…。

私もいつの間にか寝てしまうのであった。

朝起きて寝ぼけている私…。

ここがどこだかもわからない。

自分の家で学校行かなきゃと…。

思って飛び起きたけれど…。

眠子さんの部屋だと気づくのに。

数秒かかってしまった…。

隣には眠子さんが寝ていて。

モコモコルームウェアの裾から。

むっちりして大きなお尻が…。

丸見えになっているのだった。

眠子さんはどうやら…。

下着を穿いていないようだった。

私は確かめようと思い…。

ルームウェアの裾をめくってみる。

真っ白な肌のお尻がぷりんと出現。

あまりに大きくてマショマロみたいなので。

私は触りたくなったけれど我慢した。

べ、別にただ触感を確かめてみたかっただけ。

へ、変なことは考えていないのですよ!?

私は誰に言い訳しているのだろう…。

そんなことを考えていると…。

ドアの外から圭子さんの声がした。

「朝ご飯できたわよ、起きなさいー!」

私は眠子さんを起こそうと思って揺すった。

「うぅん起きるよ、50分だけ待ってて〜」

寝ぼけ半分で答える眠子さん…。

そこは5分だけ待ってて〜じゃないかなぁ?

50分は寝すぎだよ〜。

眠子さんをこのまま寝かすわけには行かない。

私は眠子さんの肩をもっと揺すった…。

眠子さんは寝返りを打ってまだ起きない。

ルームウェアの裾がめくり上がってしまう。

ルームウェアの裾を直してあげた…。

眠子さん、早く起きて…。

私はもっと肩を揺すったのだけれど…。

全然起きてくれないのであった…。

「早く起きなさい!朝食冷めちゃうでしょ!」

そのとき、圭子さんがドアを開け放った…。

眠子さんの身体に覆い被さっていた…。

側から見たら私が眠子さんに…。

如何わしいことをしているような感じに…。

見えたかもしれない…。

「あら?朝からお盛んね。乃亜ちゃん」

圭子さんはニヤニヤしながら言った…。

「ち、違うんです!これは違うんです!!」

私は慌てて、釈明をした…。

わかってる、この子なかなか起きないんでしょ?

圭子さんはそう言ってくれた…。

最初からわかっているらしかった…。

なんだ、からかわれてるだけか…。

「眠子!早く起きなさい〜!!」

圭子さんは眠子さんの耳元で…。

ものすごい大きな声で叫んだ…。

そんな大きな声だと鼓膜がおかしくなる。

大丈夫かな?眠子さん…。

「うーん、ママおはよう…」

でも、ようやく眠子さんは起きたのだ。

「?なんで乃亜ちゃんがいるの?」

眠子さんは不思議そうに言う…。

いや、お泊まり誘ったのは眠子さんだよね?

眠子さん、まだまだ寝ぼけている…。

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