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八話 保健室登校?

どうにか学校に着いた。
姉と別れて、一年生の教室に行く。
泣き腫らした目をしていても、誰も心配してくれない。
余所余所しい雰囲気を醸し出すクラスメイト達。
悲しいけどこれが現実なのよね…。
などと考えていると、保健委員の女子が流石に見兼ねたのか、
「真島さん大丈夫?保健室行く?」
と声を掛けてくれた。
渡りに船とばかりに、私は頷いた。

保健委員の女子優しいな(名前は知らない)と思ったが。
よくよく考えてみると、体良く教室から追い出されただけだと思った。
実際、保健委員は付いてこなかった。まぁ私も教室にいるより全然マシだけど…。
程なくして保健室に着いた。

「朝から最低な気分なので、休ませてください」
嘘は言っていない。
私はいつもこんな感じで、保健室に来た。
「おはよう、真島。朝からすぐに保健室登校か?」
ハスキーボイスで皮肉たっぷりな、出迎えをしてくれる保険医の先生。
長い髪を伸ばし放題で、バリバリ頭を掻きながらタバコを吸っている。
今時こんな保険医がいていいのか。
しかし、豊満な胸の谷間が丸見えのシャツを着て、タイトなスカートが魅力的だった。
その上から白衣を着ている。
あと、唯一私が堕天使だということを信じてくれている良き理解者なのだ。
笑い飛ばしていたが、最後まで話を聞いて信じてくれた。

「なんだ?青白い顔して、朝食食べたのか?」
「あまり食べてません…」
そう言うと、先生はコーヒーとパンを用意してくれた。
「こんなものしかないが。そういえばブラックは飲めないか」
前に大人に憧れて、ブラックコーヒーを飲もうとしたが苦くて無理だった。
先生はコーヒーに砂糖を結構入れてくれた。
「いただきます…」
私は椅子に座り、コーヒーを飲んだ。
アッツ!?そして甘い。子供の舌の私にはちょうどいいか。
「何か悩み事があるのかい?」
コーヒーを飲んでいる私に話しかける先生。
「そうなんです。私今日が最後の登校になるかも…」
かくかくしかじか…。朝に親に言われたことを先生に全部話してしまった。
「酷いなそれは、我が子を無理やり精神病院に入れようとしているのか…」
「酷いですよね!?本当に実の親とは思えません!先生!私…」
私は立ち上がり、涙を瞳に溜め先生に抱きついた。
先生の豊満な胸の谷間に顔を埋める。
タバコの匂いがきついが、先生のいい匂いも仄かに香っている。
やっぱり大人の女性はいいなぁ。憧れてしまう。
特に胸の大きさに…。
いつも私の話に付き合ってくれて、なんだかんだ言って保健室に迎えてくれる先生。
私の憧れの先生。恋までには行かないけれど…。

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