三百九十八話 一緒に寝る?
「ごきげんよう」「神のご加護を…」
朝の清冽な空気の中、女子生徒の挨拶がこだまする…。
学校の校門をくぐると、そこは身も心も清らかな乙女の園…。
そう、ここは神田ミカエル女学院…。
中庭の大天使ミカエル像が、通う女子生徒たちを守護している…。
天界の大天使ミカエルは、ここに通う女子生徒たちを見て何を思うか…?
その御心は、まさに神のみぞ知るということなのだろう…。
ここに三年間通えば、お淑やかなお嬢様になって卒業できるという…。
制服は翻さないように、静かに歩き…。
清廉潔白で文部両道、それでいて純粋無垢な心を持った乙女たち…。
この学院には、そういった生徒しか存在しないのです…。
否、今日から新たに校門をくぐった、たった一人の生徒を除いて。
『小悪魔の休憩所』と言うお店で…。
二日間、バイトしていた私…。
そのお店は女の子がゴロゴロして…。
ミニスカートとかを穿いていて…。
スカートから下着が見えちゃったりして。
太ももとかもあらわになったりして。
薄手のシャツを着たら…。
ブラがうっすら透けて見えたりして。
そんな様子をじっくり眺めてる…。
女の子大好きな女性のお客様が…。
お金を支払ってもらうという…。
画期的な?レズのお姉様向けのお店だ。
そのバイトはマダムKという女性に…。
斡旋してもらったのだけれど…。
そのお店で隣になった…。
眠子さんという女の子と…。
お知り合いになった…。
マダムKこと真門圭子さんと。
眠子さんは親子なのであった…。
そして真門圭子さんは…。
強欲の大魔王マモンであり…。
眠子さんは怠惰の大魔王…。
ベルフェゴールだったのだ…。
1日で2人の魔王に出会った私…。
結構びっくりしてしまう…。
2人の絆を紡いで…。
魔王のカードも2枚ゲットできたのだ。
眠子さんの家に泊まることになった私。
特に眠子さんとは一緒にお風呂に入り…。
湯船にも2人で入った…。
眠子さんが私のことを気に入って…?
所有物にしたいと言うのだけれど…。
私は断ってしまう…。
眠子さんは魔王のカードを…。
あげないと拗ねてしまうのであった…。
眠子さんのモノになれば…。
いろんなHなことしてくれるという…。
そんなことを言いながら…。
眠子さんは抱きついてきて…。
私の胸とかあそことか触ってきて…。
感じやすい私はすぐに濡れてきて…。
このままじゃ眠子さんのモノになってしまう。
と、思ったのだけれど…。
眠子さんのおじさんみたいなセリフで…。
私は正気に戻ったのであった…。
お風呂から出て…。
眠子さんの部屋にお邪魔する私…。
眠子さんと話していると…。
眠子さんはなんと今流行りのVRゲームの…。
小説の原作者だという…。
そのゲームは新しく大型アプデをするらしく。
私にそのゲームのテストプレイヤーになってほしい。
と、そんなことを言う眠子さん…。
私はそんなにゲームしたことないし…。
そんなことを言われても困ると言ったのだけれど。
ゲームをしたことない若者の意見を取り入れたいらしく。
しかも今のバイトの日給の二倍を出すと言われ…。
心が揺らぎ始めてしまう…。
VRゲームは脳内チップを埋め込む…。
簡単な手術が必要なのだけれど…。
私はその手術が怖いのだ…。
けれども大型アプデでその手術は…。
必要ないと眠子さんが教えてくれて…。
私はテストプレイヤーのバイトを…。
やってもいいかなぁと思うのであった…。
「ゲーム本当に初心者だよ?いいの?」
私は眠子さんに聞いてみる…。
「ぜんぜんOKだよ〜。そのほうがいいんだって」
眠子さんは指でOKサインを作って…。
かわいいウィンクをした…。
眠子さんはベッドの上で…。
もこもこのルームウェアを着て…。
胸元のチャックはかなり開いていて。
そんな格好でウィンクされると…。
私の心臓はドキドキしてしまうのであった。
「心配ならお友達を呼んでもいいよ〜」
眠子さんはまたかわいい表情で言う。
お友達か…。私の脳裏に…。
1人の女の子の姿が思い出される…。
私のズッ友の藍さんであった…。
金髪ギャルで初めて私にできた友達…。
藍さんもあんまりゲームしないみたいだし。
テストプレイヤーに向いてるのかな?
そんなことを私は思った…。
「一緒にやるお友達いそうだね〜」
眠子さんは嬉しそうに言う…。
眠子さんは一緒にゲームできないのかな?
眠子さんとも一緒にやりたい…。
私は、そう思った…。
「眠子はね、小説書くので忙しいの〜」
眠子さんは魔王なので…。
私の考えていることが筒抜けなのであった。
「寝る前にも書こうかな〜と思っていたところ」
眠子さんはなにやらタイピングするような…。
指の動きをする…。
そうしたら、中空に半透明なキーボードが…。
出現するのであった…。
あれは最新式の電脳型キーボードである。
どこでもタイピングできる…。
空間に投影されるキーボードであった。
そして、キーボードの上に…。
半透明なディスプレイも出てきた…。
たぶんそれも電脳型タブレットだ。
両方ともかなりお高そう…。
眠子さんはかなり早いタイピングで。
小説を書き始めた…。
私はどうすればいいのだろう?
そもそもどこで寝ればいいのかな?
「もちろん眠子と一緒に寝るのだよ〜」
眠子さんが片手で手招きをする…。
え?眠子さんのベッドで一緒に寝るの!?
私はまたびっくりしてしまうのであった。
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