アイドルダンスというジャンルがあると思う話
こんにちは、ソノです♡
皆様いかがお過ごしでしょうか。
すっかり間が空いてしまいました、、、
私はしばしばアイドルのダンスについてお話しています。
今回はそんなアイドルのダンスについて思うことがあったので、少し。
今学期は大学院にとどまらず、学部の授業を受けに行っていました。
その中で、ミニッツペーパー(リアクションシート)に何を書いてもいいよと言われました。
舞踊文化論という講義です。歴史や西洋の舞踊の話は授業で聞くことになるでしょう。
ですので、最近のTikTokやインスタやYouTubeに出てくる若いアイドルや画面の中のダンサーたちを見ることはありますか?おすすめはありますか?と聞いてみました。
ほんの情報収集のつもりでした。
でも私は、今日のダンス界隈において画面の中のダンサーたちや、アイドルのダンスといった興行や娯楽に結びついたダンスの流れは、ひとつの大きな勢力であるとも思っています。
この勢力の中で何が起こっているのかを考えることは、観客やダンスを観る側、楽しむ側が"ダンス"に何を求めているのかを知る機会にもなると思っています。
しかし…
しかし…
先生から返ってきた答えは
「アイドルのダンスはダンスではありません」というものでした。
本当にそうでしょうか?
私はこれに少し反論したい気分です。
たしかに、彼ら彼女らは、ヒップホップやジャズ、バレエなど既存のジャンルに括るにはちょっと違うかな?と思う動きを披露しています。
顔は基本的に前から動かしません。
髪の毛まで顔にかからずなびくように考えて頭を動かしているようです。
そう、彼らの売りは姿形、顔なのです。
顔やスタイルが美しく見えるためには、本来正解であった動きを若干ひねったり曖昧にしたりします。カメラで追える程度の速さの動きを基本としています。速すぎると残像になりますもんね。
確かにこの動きを既存のジャンルで括るのは無理があるかもしれません。
しかし先ほども申し上げたように、
ダンスを観たい層、楽しみたい層が彼ら彼女らのファンとは別に彼らのダンスを見ることができる時代です。それをダンスとして。
彼らの動きはダンスとして認識されて、消費されてゆきます。
この時、観たいものは、彼らに求められているものは、ヒップホップでもジャズでもバレエでもない、彼らが踊るダンスです。
Le Sserafimのカズハがどれだけバレエが上手くたって、上手く踊れると知っていても、観たいのはグループの中でアイドルとして踊るカズハです。
SnowManの佐久間大介くんがバレエの基礎を持っていると知っていても、King & Princeの平野紫耀くんがどれだけヒップホップが上手いか分かっていても、、、
そこにあるのは彼ら彼女らが美しく見えるように工夫されたダンスです。
それは彼ら彼女らの中で熟された独特のやり方を持ったダンスです。
これは一つのジャンルであると言えるでしょう。
私が思うに、アイドルのダンスはダンスではないのではありません。アイドルダンスというひとつのジャンルであるのです。
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