お父さんと遊ぼう!赤ちゃん編
さて、どう遊ぼう
お子さんと遊ぶ機会が多くなったお父さんたち。「何をして遊んだらいいのかなぁ」という呟きも聞こえてきます。
ハイハイからヨチヨチ歩きの赤ちゃんはまだおしゃべりもできないし、絵本を読んでも先へ先へとページをめくるばかりだし(この頃の赤ちゃんはこれが楽しいんです)、公園に行っても遊べるものはないし、、。
赤ちゃんの遊びと発達
この年齢の赤ちゃんは、ハイハイする、歩く、トコトコ走る、つかむ、引っ張る、ひっくり返す、落とす、、、。
何かおもちゃで遊ぶことより、自分の体を使って出来ることの全てが、赤ちゃんにとっての遊びなんです。
ある時、こんな光景がありました。おばあちゃんが赤ちゃんのために袋に入ったおもちゃを出して赤ちゃんに握らせました。すると赤ちゃんはポイッとそれを床に落とします。おばあちゃんはそれを見て
「あらあら、これはいやなの?それじゃあ、これは?」
と別のおもちゃを出してまた握らせます。赤ちゃんはまたそれを床に落とします。
「あら、これもいや?」
いえいえ、赤ちゃんは十分に楽しんでいます。手に持っているものを落とすとおばあちゃんが拾ってくれる。これの繰り返しを楽しんでいるんです。この時期の赤ちゃんは自分の体を思う存分に動かすことができると楽しくて、もっと遊びたいと思います。そしてそれによって体の発達を促すことができるのです。
赤ちゃんが動く、お父さんは、、、
理屈や方法は何も必要ありません。大事なことは、赤ちゃんが安全に動けること。危険なことから守ってあげることがそばにいる大人の役目です。
お父さんは、どうぞ何もしないで床にどっしりと寝転んでいてください。赤ちゃんは寝転んでいるお父さんの体の上によじ登ったり、お腹の上で寝そべったり、お父さんの鼻をつまんだり、口をこじ開けたり。シャツを引っ張り出したりするかもしれません。そして時々お父さんが体を揺すると、ケラケラと笑いますよね。だってお父さんの体の上は暖かくて、気持ちがいいんですよ。それにさっきの赤ちゃんがやりたいことが全部できます。
そうやってお父さんの体の周りを動いて遊びはじめるので、お父さんは起き上がって四つん這いになり、トンネルになってあげましょう。ハイハイでくぐり抜けるのも大好きです。
膝の上に乗ってきたら、立て膝をして滑り台です。お父さんの膝から床へとちょうどいい高さの滑り台になります。両脚を広げてストンと床に落ちるのも好きですよ。こんなふうに、お父さんの体は赤ちゃんにとって、安心できる固定遊具に変身です。
ポイントは出来るだけお父さんは動かないことです。時として、お父さんは「遊んであげよう」と張り切り過ぎて、赤ちゃんを抱っこして「たかいたかい」をしたり、大きく揺すって遊んだりしませんか?
もちろん赤ちゃんはこういう動きも大好きです。でもこういう遊びは赤ちゃん自身は全然動いていないんです。
大事なことは赤ちゃん自身が動くこと。
遊び疲れたころに
お父さんと遊ぶ時間は楽しいものです。時としてきゃっきゃっと楽しくて興奮することもあるでしょう。
「もうそろそろ、疲れてきたかな」と思える時には、赤ちゃんを優しく抱きしめて、二人で静かな時間を持ちましょう。休憩時間です。子どもは自分でひと休みはなかなかできません。だから大人がひと休みの時間も作ってあげてください。そうすると興奮した気持ちも体も、ゆっくりと落ち着かせることができます。
興奮した状態で終わらずに、静かな時間を作ってあげることが、子どもの呼吸を整えてあげるために大事なことです。
そのまま二人でお昼寝もいいですよね。
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