2022年12月14日広島市議会総務委員会(山路議員質問と理事者答弁)

私が自分用の記録としてテキスト化したもので粗いメモ起こしです。正確な議事録は、後に市議会が出されるものです。広島市民にとって大切な議論である中央図書館再整備計画に関して、市民が判断するために重要な資料が適切に開示されていると思えないし、今回の総務委員会での議論も、広島市は議事録以外で別途公開するつもりはないと明確に示したので、自分のメモを、この問題に関心がある人のために公開しているという位置付けです。ということをご留意の上、ご参考になさってください。

山路議員)
安佐市民病院は結果的に移転していいものになった。今回意見を交わし合うのはいいことだ。参考資料3の中の、移転のコスト。この中の不動産取得費は。

生涯学習課長)
土地にかかるものと建物にかかるもの。

山路議員)
40年後建物を建て替えたり壊したりするときにゼロになるのか。

カミハチ担当課長)
57.5億円のうち、土地と借地権部分は、登記をしてしっかりとした財産の権利として残ると認識。57.5億円のうち、33.6億円はそういうもの。

山路議員)
33.6億円が資産として残る。広島駅はどんどん開発されているが、土地は上がったり下がったりするから、上がる可能性もある?

カミハチ担当課長)
エールエールの地価、平成29年から令和2年まで毎年上昇している。令和3年はコロナで若干落ちましたが、令和4年から再び上昇に転じており、駅周辺の開発ととともに上昇していくものと思われ。

山路議員)
33.6億円とおっしゃったので、改修費41・5プラス57・5の不動産取得費から33・6をひいて40で割ったらなんぼになる。

生涯学習課長)
不動産取得費57.5億円から土地の33.6億円をひいてそれを40年でわると6000万円。

山路議員)
それプラス改修費を足して割ってください。

生涯学習課長)
3億円になるんじゃないか・・・。ちょっと待ってください。

委員長)
しばらくお待ちください。

山路議員)私の計算が間違ってなければ1億6350万円ですね。逆に移転した方が安いと資料を見て思ったんです。不動産取得費が0にならんかったら取得費があるわけだから、コストが安い。さらに駅前の開発が進むと考えれば、決して高くない。エールエールにもコスト的にも移転した方がいい。移転整備に関して障害者団体からの陳情が2点あった。

生涯学習課長)昨年度社会福祉法人と視覚障害者団体から、現在の場所は交通結節点から行きやすい動線ではなく躊躇う、広島駅は安全していけると。買い物も便利になると。視覚障害者団体からは広島市総合福祉センターにも近く、身近で利用が促進されるとして、再整備にあたっては駅前のエールエールへ進めてほしいとの陳情があった。

山路議員)
広島市の第6次基本計画に、障害者の活動を制限したり社会への参加を制約している要因など、住み慣れて地域で自立して生活できるようにとある。市障害者計画にも、障害のある人もない人も人格と個性を尊重し、支えあい自立しながら暮らしと生きがい、地域をともに作るという理念のもとで施策がある。障害のある人にとって社会参加のきっかけになる施設だと思うが。

生涯学習課長)
障害がある方はバリアフリーがないところはハードルが高い。社会参加に図書館が役割を果たすことは大きい。

山路議員)
障害者団体の方が広島駅からペデストリアンデッキでつながるエールエールに移転ほしいという要望が出たのは、大きいことだと思う。さらに、公共交通機関を利用したら障害者や高齢者は、今回の平和の文化、平和の思いの共有の話があるが、逆に公共交通機関を使ったら早くいけるんじゃないかと思う。昨日地図アプリで調べたら、アプリによって違うが、中央図書館から原爆ドームまで7分や12分。エールエールからいくとバスで14分、電車で15分。これが駅前大橋がつくと高齢者や障害者の方が現在地から歩いていくことを考えると、公共交通機関で行った方が近い。中央図書館から資料館に行こうと思ったら1・1キロある。歩いて17分、次のアプリは13分。エールエールからだとバスで20分。1キロを障害者があるのはきつい。交通機関の方が近い。
バスセンターから中央図書館は7分。乗合タクシーを戸坂で導入すべく動いているが、高齢者が近いと思う距離って200メートル。実際バスセンターから行こうと思うと550メートル歩かないといけない。中央図書館から原爆ドームも、500メートルとか800メートル。思いが共有できるのか。
かつ、平和の思いを共有するときに施設が近くないと共有できないのか。物理的な距離よりももっと何をするのかとかコンテンツの方が大切ではないかと思う。中央図書館の機能として誰に対して思いを共有していくのか

生涯学習課長)
市民のみならず、訪れる様々な方と共有。

次長)
市民のみならずと言いましたが、まずは市民。日常に訪れることできっかけができる。日常で考えることはないが、機会を創出するのは大きな仕事だと思っています。

山路議員)
一方で、われわれ広島市民は小学校に入ったら平和教育をずっと受けている。受けた我々は平和の思いを共有するのに、原爆ドームに行かにゃあいけんのんか。日常から持っている。誰に持ってほしいか。広島の使命は。

次長)
唯一の被爆国、唯一の世界で初めて被爆した都市でございます。そういうところで、平和への思いを共有していただくように発信していくことが使命だと思います。

山路議員)
被爆の実相ってよくわかるんですが、県外や海外から来た人、広島からちょっと外れると同じような平和教育を受けていない人が少ない。そう言った方に被爆の実相を訴えていかないといけない。そういう人は、市民じゃなくて広島市の広域、200万人都市圏構想のような広域の方に来ていただきたい。そういう人はどうやって広島に来ますかね。

生涯学習課長)
JR広島駅を使ってくる人が多い。

山路議員)
私もそう思うんですよね。広島駅近辺の方が観光客がくることが多い。中央図書館に観光客がいくかというと広島駅と比べたら少ないと思う。僕はそう思う。
ですから、広島の役割は何かというと、広島市民以外に被爆の実相を知ってもらって核兵器廃絶を求めていこうと。そうすると、市民以外の人に来てもらいたい。新しい中央公園の中に被爆の思いを共有できる機能というか設備は作るのか。

生涯学習課長)
新たに整備する中央図書館には広島を知るエリアを設置する。歴史等を知るための資料などを保管管理し、活用を図る。

山路議員)
こられた方が、そこに観光客でこられた方がさらに平和記念資料館に行く人が増えるかもしれない。今の中央公園から1・1キロ17分かかる。夏は暑いけえ、ちょっとの距離もタクシーのる。夏の広島のクソ暑いときに、中途半端な距離。エールエールのような利便性の高いところに持って行った方がいい。ちなみにエールエールを利用している人の人数は。

生涯学習課長)
南口開発が平成30年度に調査した結果、平均来館者数は1万3000人。土日はこれに4000人プラス。カープになると2000人増える。年間正月以外の364日。少なく見ても500万人を超える来館者があると思われ。

山路議員)
エールエール行ったら多くの人がエールエールに行く。その一部に中央図書館が入ると、広島の使命である被爆の実相を見てもらうきっかけになる機能が中央図書館にあればより可能になるんじゃないかと思う。物理的な距離よりも利用者数の多いところにいく方が、また広島市民というより、観光客が多いところに移転する方が、広島の使命である被爆の実相を様々な人に理解してもらえるのでは。

紙屋町八丁堀に予備校が5校、広島駅周辺に21校だと。予備校が多いということは、交通結節点の高いところに事業者は集まってくると思う。バスセンターも利便性高いが、民間の動向から見ると広島駅の方が。利便性高いし、不動産取得したものがゼロになるなら別だが、資産として残るならしっかり計算したものを比較検討の中で出してもらった方が。


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