マガジンのカバー画像

恋とか愛とかその類のもの

35
恋とか愛とかその類のものに関するnoteを集めました。
運営しているクリエイター

#パートナーシップ

唯一無二の人。

ふたり笑顔で何かを話していたとき、「(あなたが)この世で一番大事だよ」とパートナーに言った。事実、この人より大事だと思う人は、地球を含む宇宙空間にいない。 彼は彼で私のことを「やっと出会えた人」「大好き」「大事ちゃん」などと言う。これに対する返報性の原理がはたらいているわけではなく、私も純粋に彼のことが大事でたまらない。 人との交流が多い生活を送る中で、素敵な人というのは存在する。私の心をふわっとくすぐってくる人の魅力に触れるのは楽しい。 ただ、それはそれで別枠。社交を

かっこつけない人こそ、かっこいい。

「小金持ちで、気前のいい男性」が、かつての自分の「好きなタイプ」だった。 今、36歳。恥を忍んで言うと、離婚した29歳くらいまで、その考えだった。 整理してみると、離婚するまでにお付き合いした彼は5人いて、うち3人が中小企業経営者(いかに中小企業の数が多いか、ということでもある)。ビジネスの才があり、それなりにお金を持っている人たち。 同い年の彼を除き、ひとまわり以上年上の彼もいたから(当時の私にとっては)「こんなに大胆にお金を使ってくれるんだ」とうれしかったのを覚えてい

擁護はしないけれど、それは自然な展開にすぎない-不倫考-

「必要悪、ってなんなん」 そんな感じで、必要悪という言葉に違和感を持ちながら生きてきました。必要な悪。必要なものなら「悪」に分類しなくてもいいのでは? 素直に「必要」とすればいいのでは? とひねくれた考えをしてしまうのです。 先日『不倫と正義』(中野信子、三浦瑠麗)を読み終えました。2022年4月に刊行された新書で積読状態にありましたが、“気分”で手に取って、3〜4時間の移動中にするすると。 など、興味深い情報や思考に多々触れることができ、著者おふたりの私見も多分に含ま

「スケキヨおる」とかるく怖がった彼

「スケキヨおる……(微笑)」 風呂場から出てきたパートナーを振り返ったら言われた言葉です。なにかにつけて昭和っぽいたとえで表現してくるのがツボで、私は白いシートマスクをしたままゲラゲラ笑うのでした。 MEGUMIさんのこの動画を見て、故・佐伯チズ先生の提唱したローションパックを思い出し、シートマスクは特別な日だけではなく、毎朝晩のスキンケアに取り入れよう! と決めて始めた2日目の夜。 「スケキヨおる……(微笑)」とかるく怖がられたのでした。 彼といる時間、私は自然体で

水やりをしてくれる人

「その子さんの好きなところは、いくらでも挙げられる」。 1ヶ月に一度、食事に行くだけの関係だったころ、彼(パートナー)からよく手紙をもらっていました。 あるとき、そんな文章を読んで「ふふ。この人かわいいな」と笑顔になったのは今も覚えているし、彼は現在進行形で私のことが好きで好きでたまらないと分かります。 それぞれ福岡と大阪にいるときはFacebookビデオ通話をします。つながると「その子さん♪」と満面の笑みを浮かべる彼。寝る前に私と話すとリラックスして眠れるそう。 私

「その子さんと過ごす時間はご褒美」と言った彼。

 「キックボクシングに行きたいから(福岡に)帰る予定を早めることにした」「ここ(大阪)にいるとキック行けなくて、運動不足になるのがいや」  先日私は唐突にそう切り出した。大阪で暮らすパートナーの家で毎月10日ほど過ごす生活をしてきたが、予定変更宣言は初めてだ。  彼はえっと驚いた様子で「○日に帰るって言ってたのに」「○日は新大阪まで一緒に行くって話してたのに。一緒にやりたいことがあったのにな」と悲しげに言う。それから翌朝まで言葉少なになって、自分の殻に閉じこもってしまった。

「会いたい」とは思わないけど、彼がいなくなったら「耐えられない」となる類の愛。

画面越しにパートナーから聞かれて、うーんとなった。答えはイエスではない。 実際、別々にいるときに「会いたい」という欲が生まれないから、私から「会いたい」と言ったことはない。彼が「会いたいな」と言ったら「会いたいね」「もうすぐ会えるよ!」と言うくらい。 私が黙っていると彼は続けた。 よくわかってる、と思ったから「そうねえ」と同意した。 私は月の1/3を大阪の彼の家、残りを福岡(2月までは東京)で生活している。3月に福岡に来てからは、九州の他県には行っていないけれど、4月

分かり合おう、なんて無理。未知にふれる楽しみを味わう

35歳私、41歳彼。共に離婚歴ありで「法律婚はもうええわ」党員。仲の良い関係性、恋人の距離感を保つために意識的にしている言動を綴ってみる。 彼に限らないけれど、他者とは分かり合えないものだと考えている。だから、彼との間でも「分かり合おう」という方向性での努力はしない。 これは、相手を知ろうとする行動を放棄することではない。思想や背景を知って、それが自分のそれとは相容れないものだとしたら、無理に飲もうとはしないということ。 「そうか。あなたのあの言動は、そういう経緯で出て

「おやすみ」の後は別々に。眠りの宇宙へひとりずつ旅立つ私たち

先日、年上のおねえさんたちと食事をしていたとき、「パートナーと同じベッドで寝るかどうか」という話になった。 おねえさんたちは皆既婚で、夫婦ふたり暮らし。20代のときに結婚していた私のような家族構成だ。 なぜその話題になったのか、文脈は忘れたけれども、おねえさんたちは夫婦同じベッドで寝ていて、それなりに課題を抱えていた。 ふたりで寝るとき、生まれる問題例えば、夫婦で就寝時間帯が違う場合。寝室に後に入ってきた方が、先に寝ている方を起こしてしまうことがある。その日の予定次第で

「“いい恋人”でいたい」なんて1ミリも思わないけど、パートナーの笑顔は見ていたい。

「いい恋人」「いい妻」でいたい、と、がんばっていた時期があった。 (他者と比べることなく、私を「いい」と思っている)パートナーに対し、(あくまで“私基準”で)完璧とまではいえなくても、“ふたりの間においては”完璧に近い人でありたいと、思い込んでいたのだ。 この人の前ではきれいなところだけを見せよう。バランスのとれた食事をきれいに作ろう。ふたりで過ごす家をきれいに保とう。 そんな、表面的なことばかりに心を砕いていた。すべては「いい恋人」「いい妻」でいるために。 35歳の

東京-大阪という私たちの距離感は「遠くて、近い」

「パートナーとは週末に1回は会いたいなあ。家が近ければ平日も1回くらい、夜ごはんを一緒に食べるのが理想」 かつての私はこう考えていました。「願えば叶う」というのは本当らしく、走って15分の距離に住む人がパートナーだった時期もあります。 しかし、現在のパートナーは、door to doorで4時間の距離に住んでいます。自宅から羽田まで1時間、羽田から関空まで1時間半、関空から彼の最寄駅まで1時間。 私はそれを「確かにちょっと遠いけど、近さがある」と感じていて、人から「遠距

「いやな私」も丸ごと受け入れてくれるパートナーが大好き。

自慢のパートナーがいる。懐が深く、器が大きく、私のことを大事に想う言動に溢れていて、「私はなんて幸せな人間なんだろう」と、本人に対してはもちろん、出会いのきっかけとなったヒト・コトに感謝しかない。 そんな大切なパートナーを傷つけてしまったことがある。詳しくは書かないけれど、簡単に言うと、キツい言葉で指摘したり、「それは逃げじゃない? 向き合って話し合おうよ」と責めたりした。 数十分にも満たない短い時間に、ボールを投げつけた。 少し落ち着いたタイミングで、「さっき、どうし

恋を始める条件

パートナーとの恋愛の話を時々書き綴っていますが、どちらかというとこの1年の恋愛を改めて振り返ってみてのまとめ、のようなものでありまして。 作り置きの料理をしながら、「はて。わたしは彼の何にピンと来たんだったかな…」と思い返してみたら、トンデモなく理想の高い選び方をしていたことを思い出したので、書いておきます。 *** 確かにこんな感じで始まりました。 そして、こんなことを書いてます。 あくまでもこれは恋愛が始まってからのことです。 さらに、彼のことをこんなふうにもご

パートナーのこと

付き合いはじめて今日(8月3日)でちょうど1年。 きっかけはなんであれ、当時はこんなご時世にこのような穏やかな日々が1年も続くとは全く思っていなかった。 *** わたしのnoteではたびたび書いているが、この年齢になるとどんな人もある意味『癖が強い』ので、仕事や趣味といった何か共通のものを通じての人付き合いは問題ないが、恋愛のような淡いものを通じての人付き合いを新たに構築するのは非常に難しい。 この1年の間に、一通りの季節のイベントや個人のイベントも過ぎ去り、わたしの