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「地域」と「会社」は違う
私は現在、瀬戸内市役所の危機管理課に所属し、防災対策の担当をしています。
主な業務の一つに、「自主防災組織の育成」があるのですが、地域の方とお話をしていて、「地域づくりのなかの防災だよ」ということをどうやって伝えたらいいのか迷うことが度々あります。
「地域づくりのなかの防災」という表現がそもそも上手く伝えられていない気がしますね(笑)
「地域」と「会社」は違う
地域の防災力を高めていくときに、「組織的な対応ができるようになる」ことは非常に重要です。
ただ、「地域」は「会社」とは違い、入社試験はありません。
「地域」と「住民」は契約関係にないし、多少の役員報酬が出る場合があっても、基本的には任意でボランティアベースの集まりです。
たまたま偶然その時代に居合わせた人たちで構成される「地域」という集団に、「組織的な対応」をいきなり求めると、ハレーションが起きてしまうと思います。
災害はいつ発生するかわかりません。
なので、一刻も早く「組織的な対応」ができる状態にしたい、そのための約束事・ルールをトップダウン的に決定してしまいたい、という気持ちはよくわかります。
でも、肝心の住民が「なぜ(理由)」が分かっていないといけないし、「どうする(約束事・ルール)」はみんなで決めたと思ってもらう必要があると感じています。
いわゆる「足並みを揃える」ということをいつも意識してもらいたいなと思います。
どうやって伝えればよいのだろうか
ただ、私自身、この自分の感覚が正しいのかどうか分かりません。
感覚的に「なんか違う」と思うけど、うまく説明できないので、かなり議論に時間がかかります。
それはそれで、住民と一緒に考えている感じになっていいのかもしれませんが、もっと地域の課題を整理して適切に導いてあげられるような声掛けができないものかといつも悩んでいます。
むしろアドバイスするのではなく、一旦気持ちを受け止めてあげるような聞き役に徹するべきなのでしょうか…。
そもそも、地域を引っ張りつつ、時々みんなにも花を持たせるということをリーダーに求めるのは、酷過ぎるのかもしれません…。
でも、こうしたやりとりをいくつかの地域としているということは、ある意味「良い傾向」なのかもしれないな思います。
危機感を持って取り組みを進めたいと思い始めた地域が複数生まれてきたということは、地域づくりが次のステージに進んだということだと思います。
どうやって学べばよいのだろうか
せっかく地域が成長してきているので、寄り添いつつ、的確にサポートできるようになりたいです。
私自身、感覚的に語ってしまっている「地域づくり」というものを、どこかできちんと学ぶ必要があるのだろうな感じています。
何か参考になる専門機関や情報媒体等がありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
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