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言の葉紡ぎ

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日常の心がふるえたヒトコマを紡いだ言葉たちです。
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2019年12月の記事一覧

朱色の風

朱色の風

窓の外から
犬の鳴き声が聞こえた。

鳴き声と共に
なぜか
夕暮れの冷たい風を感じた。

その風から
まだ見ぬ遠い日へ繋がる
空間の拡がりを感じた。

その空間の拡がりから
じんわりとした
淡い朱色の景色を感じた。

清々しい風の匂いが届く。

鼻から
胸一杯に吸い込む。

しばしその心地よさと融け合う。

懐かしいような
心が躍るような
子供に還るような

何かが手招きしてるような気がした。

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瞬きの隙間に

瞬きの隙間に

瞬きの隙間に
カタチのないどこかしこに

りん と鳴る
扉がある

ハッとして見つめると
扉は既に私に融けて
その姿は残像のごとく

ただ
新しい希望の予感のみ
私の内側から聴こえている

未知なるミチの精

深淵なる茶目っ気で
いつも私と
遊んでくれる

むしろ五感を

むしろ五感を

超感覚は五感の延長・・・

ではなく

五感も超感覚の顕れ

だからこそ

むしろ五感を

研ぎ澄ませたい

意識は筋肉

意識は筋肉

意識は 筋肉
内観は 筋トレ

日々の内省は
自主トレーニング

ただ
ひたすらに
ひたむきに

目の前の 顕れと
己の ココロの ありようを

淡々と
黙々と

見て
感じて
試して
味わう

それはまるで

孤高の

意識の

アスリート

想いと動きの

想いと動きの

想いと 動きの

相互作用

想い を受けて

動き が生まれ

動き を受けて

想いが 生まれ

互いを求め

生かし合う

人

すべての命は存在しているだけで尊い
という大前提はいったん置いといて。

人の尊さって
生まれ持った特質と
人としての生き方と
どっちもあるよね、と。

持って生まれた特質の尊さの純粋性は
ただ ただ
悦び 味わい 感じたい。

この特質を持って生まれてこれて
本当に良かった、って。

人としての生き方は
迷い、悩み、ぶつかりながらも
己と事象と対峙しながら

自分なりに
ひたすらに

奥行きを深

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この拡い世界の何処かで

この拡い世界の何処かで

真っ白な欲求に従って

おーい

と声を挙げるなら

この拡い世界の何処かで

誰かが

はーい

と応えているはずで

はーい

の主は

ヒトとは限らないかも

しれなくて

モノや

ケモノや

ダイチや

ハナや

トリや

カゼや

ツキや

ヒや

ホシたちの

おーい



感じたからかも

しれなくて

真っ白な欲求

真っ白な欲求

いろんな道のりを経て



したいことが

たくさんある

何かのためにでも

誰かのためにでもなく

夢とか目的達成のためでも

ないのだけど

内側から湧き上がる

真っ白な欲求が

すごく

気持ちイイんだ

新しいトキの声に寄せて

新しいトキの声に寄せて

自分を知るために
自分を思い出すために

見て、聞いて、知って、

手放して

取り入れて、調べて、感じて、

手放して

関わって、味わって、生み出して、

手放して・・・

何度そうやって
手放してきただろう

今まで積み上げてきたもの
「自分」を形作ってきたものを

全部壊して

更地にして

再びゼロから始める時でしか味わえない

未知なる息吹の歓喜と
連綿なる営みの尊さと
悠久なるめぐり

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余白

余白

余白が好き

行間が好き

無限の拡がりが好き

無と有の織りなすリズムが好き

無を塗りつぶさないで

息が出来ない

無は何も無いわけじゃなく

無という圧倒的な有が

そこには在るから

夜明けの晩は・・・

夜明けの晩は・・・

夜明けの晩はもうとっくに過ぎてる

かごの中から飛び出して
気づけば自分の遊びの真っ只中

均一化された愛と光の鳥かごは
それなりに心地よかったけれど
所詮それは他人の家のようなもので
やっぱり他人の家では長くは寛げない

違和感、万歳!

違和感は鳥かごを飛び出す鍵だった

自分には自分の愛のカタチがあって
自分だけのサイズがあって
自分らしい遊び方があって

そのために生きているのではないのか

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