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朱色の風

窓の外から
犬の鳴き声が聞こえた。

鳴き声と共に
なぜか
夕暮れの冷たい風を感じた。

その風から
まだ見ぬ遠い日へ繋がる
空間の拡がりを感じた。


その空間の拡がりから
じんわりとした
淡い朱色の景色を感じた。



清々しい風の匂いが届く。


鼻から
胸一杯に吸い込む。

しばしその心地よさと融け合う。



懐かしいような
心が躍るような
子供に還るような

何かが手招きしてるような気がした。



気がつけば
新しい希望の時空の扉は
私のまわりのいたるところに
顔を出していた。



私の心が躍ったら

どの扉を開けようか。

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