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オススメ映画を紹介するよ! 最近見たホラー映画編

今回は最近見たホラー映画で印象に残ったものを生涯します。洋画邦画ミックスです。「印象に残ったもの」なので、面白いかどうかは別です。基本的にネタバレなしで、短めに書いていきます。

X エックス

1979年、テキサス。女優マキシーンとマネージャーのウェイン、ブロンド女優のボビー・リンと俳優ジャクソン、自主映画監督の学生RJとその恋人で録音担当のロレインら6人の男女は、新作映画「農場の娘たち」を撮影するために借りた農場を訪れる。6人を迎え入れたみすぼらしい身なりの老人ハワードは、宿泊場所となる納屋へ彼らを案内する。マキシーンは、母家の窓ガラスからこちらをじっと見つめる老婆と目が合ってしまい……。

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全体としてはオーソドックスなホラーです。ただ、残虐な殺人の犯人がどう見てもヨボヨボの老夫婦である、というのがポイントです。本気になれば若者の方が強そうですが、ひとり、またひとりと殺されていきます。

マキシーンを演じるミア・ゴスですが、実は老婆パールを二役で演じています。これはネタバレというか、知っていた方が物語を重層的に理解できるはずです。例えばセリフひとつを、若いマキシーンか、老いたパールかどちらの立場で捉えるかで意味が変わってくるのです。映画見た直後に書いた自分のツイートを引用しておきます。

ホラー映画特有の若者のエッチなシーンも、この映画では意味があったりする。二役なのもそう。単にありきたりなホラーを踏襲しているだけではない。「老夫婦のあるシーンに嫌悪感を感じた」というコメントを見かけたが、それ自体がテーマだったりする。

ウェンズデーことジェナ・オルテガも重要な役どころで登場します。生き残れるかはご覧になってご確認ください。「パール」「マキシーン」の続編もあるということで、3部作全て楽しみですね。

ミーガン

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。

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ミーガンの文字通りの「ロボットダンス」も話題になりましたね。あらすじの通り、予想のつくホラーです。ただミーガンの残虐性は度をこしています。チャッキー、アナベルと並ぶ三大ホラー人形の面目躍如です。ロボットととして捉えるならば、懐かしの「ロボット三原則」つけておく必要がありましたね。

ところで原案・製作に名を連ねているのはジェームズ・ワン。「ソウ」や「死霊館」、最近では「マリグナント」など、傑作ホラーを手がけてきました。オタクっぽいというか、ツボを心得ている監督・プロデューサーだと思います。今回「ジェームズ・ワンありがとう!」と思ったのはラスト近く、ミーガンと対峙するケイディがあるものを手にした時です。「あ、わかっていらっしゃる!」と心の中で盛り上がりました。心の中に「男の子」がいる人は(男女問わず)わかってくれると思います。

SMILE スマイル

精神科医のローズは、数日前に教授の自殺を目撃した学生ローラのカウンセリングをする。ひどくおびえた様子のローラは突然錯乱し、ローズに向かって笑顔を浮かべたまま自らの首をかき切って絶命してしまう。それ以来、ローズの周囲では人々が謎の笑顔を浮かべて豹変するなど不可解な出来事が続き、彼女は精神的に追い詰められていく。

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もう少しおバカな感じのホラーかと思っていましたが、実際はかなり鬱モードな作品でした。「リング」「呪怨」の系譜を継ぐ洋画ホラーです。魅入られてしまった者は結局何をしても逃れられないというのは恐怖だし、映画って最後主人公が救われるって心のどこかで信じて見ているけれど、そうはならないのは苦しいですよね(ネタバレしてた)。

バーバリアン

仕事の面接を受けるためデトロイトにやって来た女性テスは、ネット予約した宿泊先の民家に到着するが、そこには既にキースという男性が滞在しており、手違いでダブルブッキングされていたことが判明する。嵐の中、他に行く当ても見つからないテスは、キースとともにそこに宿泊することを決める。翌日、トイレットペーパーを探しに地下室へ下りた彼女は、そこで謎の扉を発見する。

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掘り出し物のホラーです。どう考えてもダブルブッキング相手の男が怪しいですよね。キースを演じるビル・スカルスガルドは某作品で犯人(?)役を演じていたこともあり、怪しさ満点。テスも昔のホラー映画のようなお馬鹿さんではないので、十分怪しみながら接するものの、なんとなくいい感じになっていき・・・。ところが、物語は全く予想外の展開になります。この外し方が素晴らしいです。胸糞な背景も浮かび上がりますが、最後はスカッとします(?)。予備知識無しで見てほしいですね。


スイート・マイホーム

スポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘のために念願の一軒家を購入する。地下の巨大な暖房設備により、家全体を温めるその家は、「まほうの家」の呼び名の通り、冬は寒冷な長野県では理想的な物件だった。マイホームでの幸せな生活をスタートさせた清沢一家だったが、その幸せはある不可解な出来事をきっかけに恐怖へと転じていく。

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俳優齊藤工が監督です。本編には出てきません。割としっかり作られている映画だと思います。怪しい人物も適度に散りばめられていて、ドキドキ楽しめることは確かです。主演の窪田正孝は個人的には好きですが、不倫しているダメ男でした。最後まで見ると「それって無理じゃないの?」となるかもしれませんが、見逃してあげてほしいです。

奈緒が相変わらずエキセントリックな役で登場します。他で書きましたが、普通のラブストーリーの主役で見てみたいです。オススメあったら教えてください。


禁じられた遊び

伊原直人は愛する妻・美雪や息子・春翔とともに幸せな生活を送っていた。しかし突然の悲劇が一家を襲い、美雪は帰らぬ人となってしまう。直人の元同僚である映像ディレクターの倉沢比呂子は、直人の家で庭の盛り土に向かって「エロイムエッサイム」と奇妙な呪文を繰り返し唱え続ける春翔の姿を目撃する。その呪文は「トカゲのしっぽからトカゲが生えてくるか?」という春翔の他愛ない質問に、直人が冗談で教えたものだった。子どもの純粋な願いは恐ろしい怪異を呼び覚まし、比呂子と直人に襲いかかる。

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結論から言うと、ダメな邦画ホラーとなってしまいます。原作も「あぁ・・・」って感じで懸念していたのですが、輪をかけて「ああぁ・・・」でした。

根本的な問題は、主演橋本環奈とホラー映画の相性の悪さでしょう。演技力と言い切ってしまうほど彼女の他の作品での演技を見ていないのですが、ホラーでの恐怖の表情が悪い意味でマンガ的です。それこそコミック作品の映画化ならハマるオーバーな演技が、ホラーでは定型的過ぎて笑えてしまいます(言い過ぎ)。紅白の司会など、バラエティ面では活躍していますし、ふと見せる普通の表情は魅力的なのですが、ホラーでは全く良さが出ていませんでした。また、橋本環奈が「タバコを吸おうとして吸わない」場面が3回も出てきます。役者の都合か事務所の都合かわかりませんが、「また吸わないのかいっ!」ってことばかり気になってしまいました。永野芽郁が必要性から敢えて喫煙シーンを入れたように、必要なら吸うべきだし、吸えない事情があるのなら別の場面に転換できると思います。いや、全く必要ないシーンでした。(個人的には映画内で登場人物タバコ吸い過ぎ問題が別にあると考えています)

ストーリーもグダグダだし、シソンヌ長谷川もハマっていないです。見る前から想像ついたので逆に想像以上で楽しめました・・・。続編もありそうで怖いです。

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