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オススメ映画を紹介するよ! 愛しのゴジラ編

「ゴジラ -1.0」を公開直後に見てきました。ゴジラ好きにはたまらない作品だと思います。そこで、ちょっとだけ感想書きます。

はじめに

最初に言っておくと、自分は「ゴジラファン」です。マニアではありませんしオタクでもありません。幼い頃テレビで放映されていた昭和ゴジラをよく見ていました。キングギドラ、モスラ、ラドン、アンギラスなどが活躍する初期作品から、キングシーサー、メカゴジラ、ジェットタイガーが登場する頃まででしょうか。残念ながらヘドラは見ていません。その後の平成ゴジラはほとんど見ていなくて、レジェンダリーゴジラは劇場で見るようになりました。「シン・ゴジラ」も見に行きましたね。初代を見たのは結構後です。基本的に特にどれが好きと言うのはないですが、「怪獣プロレス」的な作品も好きです。とにかく怪獣には大暴れして欲しくて、複数怪獣のバトルはワクワクするし、パニック映画的展開も好きです。流石にゴジラが「シェー」をするのはどうかしら?と思うくらいです。因みに文化祭でほぼ自分のわがままで「ゴジラ展」を開催して、3メートルくらいの張子のゴジラを作ったのは昔の話。

なぜ長々とこんな話をするのかと言うと、SNSなどでゴジラの感想を発している人には、いろいろなクラスタがあるからです。「初代ゴジラ原理主義」や、「シン・ゴジラ絶対主義」「平成ガメラしか勝たん!」「特撮好きだからCGやVFXは認めません!」などなど。はたまた軍事・戦艦マニアから戦後の生活様式に一言ある人まで。その人の立場によって評したい部分は違うのです。だからこの後書くことは(たいしたことは書きませんが)、自分のゴジラに対するスタンスからの感想になる、と言うことをご理解ください。読む人によっては的外れかもしれませんが、あくまで私的なnoteということで。

総評

いきなり総評です。「ゴジラファン」としては、ほぼ完璧でした。そして「映画ファン」としても、老若男女満足できる作品なのではないでしょうか。「完璧」と言いましたが、未来永劫No.1とかではなく、現在日本で作り得るゴジラ映画としては非の打ち所がないと思います。最新の映像技術で暴れまくるゴジラは、ハリウッドにも負けていません。いや、これ本当に大事なところで、CGとかVFXとかがどうしても見劣りして、映画に入り込めないところってあるんですよ。洋画はとっくにそれを超越しているから、違和感なく見られる。邦画だと、まだ時々「あ、これ不自然」ってこともありますよね。しかし今回のゴジラはすごくリアルです。大画面で見れば文句のない大迫力で咆哮を上げています。

そしてドラマパートが日本人にとっては非常に親しみやすいです。「朝ドラゴジラ」と言われるくらい、ドラマパートだけピックアップすればわかりやすい朝ドラストーリーです。レジェンダリーゴジラでも、ドラマパートはイマイチなところがありますが、今作では「日本人にとって」誰でも共感できる内容になっていて、それがリアルゴジラと不可分に絡み合っています。

そのバランスが秀逸で、尚且つどの世代にも響く部分もあり、現時点では「完璧」と言っていいでしょう。重箱の隅をつつけば、難点もありますが(後述)、全体の評価を落とす程のことはないでしょう。

見逃せないポイント

「うおっ!」ってなったところは2つあります。

ひとつ目は、正史ではシンガポールで沈められたはずの戦艦高雄がゴジラを止めるために復帰し、海上での激闘を繰り広げる場面です。映画の中盤の山場なので、結果は想像できると思います。それでもブチ上がりますよ! 特に至近距離からの砲撃! 格好いいです。

ふたつ目は、「ゴジラのテーマ」の使用場面。ここぞと言うところで、流れた時には映画館で思わず唸りました。最高!

他にも銀座大暴れ、吹き飛ぶ車両、吹き飛ぶ浜辺美波、胸熱最終決戦など見せ場はたくさんあります。多くの人が言及しているように、ゴジラの登場場面がほぼ昼間なのもポイント高いですね。ネタバレになりますが、ゴジラの最期は歴代の中で最もグロいかもしれません。残虐性が際立つ暴れっぷりなので、愛着があるゴジラとは言え「良くやった!」と叫びたくなるシーンでしたね。

それでも言っておきたい

怪獣映画と人間ドラマを高いレベルで融合させ、ゴジラには思う存分暴れさせ、ハリウッドにも遜色のないCG/VFXを見せつけた、老若男女に受け入れられる「ゴジラ -1.0」。文句ないんじゃない?と言うところですが、あえていくつか言っておきます。

ます、語り口がすごく丁寧なので、映画慣れしている人が見れば、伏線とかフリとかが丸わかりなところ。敢えて誰にでもわかるように作られているからだとは思いますが、アレをアレしてアレをつけておいたのなんて、見え見えでしょう。クライマックスでも「あ、やっぱり」感が強かったです。

そして、ドラマパート良い!と言いながら、演技が映画というより日本のドラマっぽく見えてしまうところ。「朝ドラゴジラ」と言う通り、朝ドラみたいなわざとらしさが拭えませんでした。役者の皆さんの演技は完璧なんでしょうけど。そしてナチュラルすぎる演技だと、ゴジラパートに比して地味すぎちゃうからあの程度でいいのかもしれませんが。

もうひとつ。神木隆之介くんが30歳になってもやっぱり神木「くん」だなあってこと。個人的には17,8歳くらいの「SPEC」一十一(にのまえじゅういち)で止まっているんですよ。若すぎるんだよなあ。

終わりに

「ちょっとだけ」と言いつつ、かなり長文になってしまいました。最初に書いたように、見る人の立ち位置によって評価は変わってくると思います。しかし、一度まっさらな状態で見てください。「ゴジラ映画って面白いな」と改めて実感できる作品になっていると思います。そして是非映画館の大画面でご覧ください。

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