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愛餐

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乞祈の書いたもので特に気に入っている記事をまとめています。
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みんなから実存と生命を認められて、そこに生きていられるって羨ましいな。全然当たり前のことじゃない、少なくとも自分にとっては。そんな素質も、所以もないこと分かってるんだけど

奥深さよりも二次創作の印象を優先的に与えている、というのが単純明快な作品に、取ってつけたような他人の考察で彼女を評価する人間がいてすごく悲しかった。

愛敬

愛敬

つくったよ!

人生初のグッズ、大満足の仕上がりでした。

白版を指定したので、一部が透けるデザインになっています。

背景色で見え方がかなり変わります。夕日に翳してみると、羽が淡く光ってとても綺麗です。

値段をケチって小さめのサイズにしたら予想以上のミニサイズだったので、色味を変えたりして少し大きめサイズの物も作る予定です。

もうひとつ反省点としては、セットで台紙を注文したものの アクキー本

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絵と違い、自分には詩や小説を書きたいという意思はなくて。頭に浮かんだ景色を言葉にしたら、現世ではたまたまそういう形になったってだけなんだと思う

儚さとか、触れたら崩れてしまいそうな脆さとか、そういうものって、作られるんじゃなくて、そこにぽんって生まれるから愛らしいんじゃないかと思う

存在への感謝というより実在への畏怖だな

続編

つづきではない

偽物の部屋に住んでる

透明を信じていて、真っ白になりたい、
真っ白もどきの真っ黒人間

だけど、白いお部屋に住んでる
だから、黒が映える

自分という人間を、嫌でも認知させられる
でもそれって、案外苦痛ではなくて。

なんとなく、受け入れられそうになる

だって、皮肉な程にコントラストは美しい
対極の色だとしても
今はそれを、楽しみたいな…

って、少しずつ 思えてきたり

切込

ほんとうは、透明になりたい

黒でも、白でも、灰色でもない
底が見えるほど純粋で、きれいな

なんにも知らなくて、知ることすら許されていなくて、無知のまま、誰よりもとうめいなまま、
知りたかった話の数々

けれど、わたしの中で渦巻いているこの感情こそが 真っ黒で、ドロドロで、グロテスクで

なのに、わたしという人間を構成するに必要不可欠な要素ばかりで

透明になんかなれない
汚れたまま死んでいくし

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銀波

朝の位置が知りたいの

夜に抱かれていたいから

濁った風味の街を歩いて
冷えた雨水に浸りたい

孤独を忘れていたいから

おつきさまは酷く静かで
今日もまた
一睡も出来ない

肌荒れしてる

愛おしいね

場所

転校生だった

いつもそばにいた違和感と

もしかしたら自分は、異物だったのかもしれないと

自覚したのはすこしまえのこと

筆箱の中のちいさなお城が崩れてく

笑顔を映したランドセルに
暗転した空模様

てんしのハートは傷ついて
カブセ鋲

弱気な朱に夕が焼けた
ガラス瓶の中で

ひとつにはなれない
傍若なこころ

5時を知らせる音楽と共に、月極駐車場の縁石に座っていた。

カラスが小さいあたま

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