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【修羅場の工場にいきました】

あと半月もすれば中国は旧正月(春節)、例年旧正月と前後一週間ほぼ一か月は生産工場がまともに動かなくなります。故に常時150社近くと取引がある身にとっては全方位から問題が沸いてくる修羅場月間。

みんな銘々理由をつけては納期を遅らせようとするのを、許しまじ、逃がすまじ、泣き落とし、で淡々と捌いていく。同時並行で日本から各々の予測ミスで納品を何とかしてくれという要望と、新規の案件依頼が飛び込んでくる。

その中のでも手のかかる工場は自ら叩きに行くのですが、今回はそんな工場の一つを訪問。ちょいと寄った風を装って最後は新たな設備導入まで漕ぎつけました。

一年だってあっけなく過ぎちゃうし、一日でやれることなんてしれてます。
その中で各々が自分の先駆けを生きているのだけど、働き盛りはあっという間だからただ走るしかないと思ってたら15年が異国で過ぎてしまった。

香港から大陸に渡るフェリーの窓外に広がる汚い川と、水藻と廃棄された発砲スチロールを眺めながら思えば中途半端な存在になってしまった。とも思います。

日本人の感覚では新年開始だし、中国人の感覚では今年の終わりだし、今僕は2017⇔2018の間に生きている。それは国境沿いの汚川にプカプカ漂う発泡スチロールの様な存在なのかも知れませんね。

そんなノスタルジーな気分に浸っていても現実は変わらないので、打ち手として今回導入した設備をツイッターにUPしておいたので興味のある人はそちらも是非。

休みで閑散とした工場でこいつらは黙々と働いてくれるでしょう。
今年はそんな各地の工場の様子をライブ配信したいな~。とも考えています。

(こちらの内容は2018年にVALUにて投稿したもので、内容はその当時のものとなりますが、今年はコロナウイルスと重なって過去最大の修羅場の予感)
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こういった中国での体験のあれこれをもとに、フィクションとノンフィクションが混じったKindle本も出しています。さらにディープな中国に興味のある方は是非!!!


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