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7、「最近恥ずかしかったこと」を考える。

1、最近恥ずかしかったこと

最近というか、
もう8月の話なんですけど、

子ども(7歳のムスメ)を連れて
近所のプールに行ったんですよね。

プールだから下は
海パンを履いて行ったわけです。


まずプチ恥ずかしかったのは、

その海パンというのが多分
10年前ぐらいにホノルルマラソンを
走った時に買ったもので、

水に入っても大丈夫な
ズボンのようなものなんですね。


それがですね、
ちゃんとおさまらないわけです(笑)

上にオモチみたいなのが乗っかって…

イヤ結構僕太ってきてるんですよね。
実は。見えないところで。


だからこの体型を一般大衆の前に
さらすのはちょっと恥ずかしいなと。

そういう恥ずかしさがあったんですが、
あともう一つありました。


僕、結構「色白」なんですけど
下半身は割と体毛が濃くて

下腹部のおへその周り…
いわゆる「ギャランドゥー」
いわれる部分が多少あるんです。


で、ズボンの上でおへそだから
見えるじゃないですか。

普通に別に
気にしなかったんですけど、

よくよく考えたら
「他の人結構綺麗だな」とかって思うと、

「これを何も処理せずにいるのは
いかがなものか」

という気持ちになって、

その夜お風呂場でコッソリ
剃りました(笑)


そんなわけで、
「ギャランドゥ安達」だったという
プチカミングアウトです(←どうでもいい)


2、ことだま的に紐解く「恥ずかしい」

名前のことだま®的にこの
「恥ずかしい」ということを読み解くと、

「〇〇の音」っていう話じゃないんですが、
そもそも日本というのが

「恥の文化である」

っていう話はやっぱりそうかなと。


恥というのは、

誰かからどうこう言われた、の前に

【本人が自分の価値観と照らし合わせて
「あ、これは恥ずべきことだな」と省みる】

っていう精神じゃないですか。


これって割と
日本人の美学だと思っていて、

たとえば似たようなことが
将棋とかにもあるんですよね。

世界にはいろんな格闘技もあり、
スポーツも、勝負事もありますと。


でも、日本の将棋とかの唯一の違いは

「負けた側が、参りましたって
宣言して試合が終わる」

んですよね。


普通のスポーツって勝った側が
やり込めて勝利が決定するわけですけど
将棋は違うんですよね。

もう詰んでるから勝った側から

「もう、詰みだよ」

っていう風に言ってもいいところを
あえて負けた側が

「参りました」

という美しい日本語で
負けを認めるという。


この辺はちょっと日本人の

外側からの力の前に

「自分で自分に照らし合わせて
恥や負けというのを認める」

という精神性は、

僕はなんかすごく好きな日本の
精神かなと思いますね。


3、日本神道には教えがない?

それから、ことだまの根底には、
日本の神道の考え方があるんですね。

日本人にとって神道って
宗教じゃないんですよね。


神道って「神の道」って書きますけど、

仏教とかキリスト教とか「教え」がつくと
宗教なんですけど、

「道」だから宗教じゃないんですよね。


そこからさらに言うと、

【 宗教じゃない = 教えが存在しない 】

ってことなんです。


じゃあ、何が存在するかって言うと

「美しいかそうじゃないか」

っていうのが存在してるんですよね。


つまり、審美眼というか真善美というか。


だからそれを一人一人が持っている
という前提に立ってるのが
日本の神道の考え方で、

それに照らし合わせて
「自分は違ったな」と思った時に
恥ずかしいと感じてそれを直していく。


「教え」のような
外的な外圧じゃなくって

「自発性」によって
人は変わっていけるんだ

っていう人間観がそこにある気がしてて
それってすごく美しいと思うんですよね。


4、縄文時代と日本神話

縄文時代とかは1万年以上
争いのない時代が続いたということで
今注目されてますけど、

たぶんいろんな問題は
起きてるはずなんですよ。

だけどそれを、
武力とか力によって
人を変えようという風にはしてこなかった。


つまり、自分自身が自分の価値観に
照らし合わせて、

「あ、ここはこうした方がいいよなぁ」

みたいなことをやり続けていった結果が
1万年以上が平和な時代だったのかなって
考えると、

日本人のその「自浄作用」が、

「恥ずかしい」と感じるということの
裏にある、日本人の大切なギフト

かなと思いますね。


だから、日本神話で有名な
『天の岩戸開き』の話もそうですよね。

太陽(光)を司る
アマテラスという神が岩戸に隠れたことで、
世界から光が失われてしまったと。

これ、大問題なわけですよね。

世の中を揺るがすくらいの。


で、その時に日本の神様は
何をやったかって言うと、

「みんなで会議をした」っていう
この平和な感じ、いいですよね(笑)


誰かが命令を出して、軍を率いて、
岩戸に突入したとかって、

何かアメリカナイズな感じだと
そんな印象あるじゃないですか。


そこも、争うんじゃなくて
オモイカネという神様が
そこで「どうしようか?」って、

まぁこれはリードもしましたけど
あれはもう議長みたいなもので、

みんなどうしたらいい?みたいな
話をしていた時に

「私はこれやります!」
「じゃあ、私はこれを!」

みたいに自発的に役割が決まっていって

踊りを踊った神がいたり、
勾玉や鏡を作った神がいたり。


そんな中、最後アマテラスは
自分から開けて出てくるわけですよ。

この「自分から出てきた」というのが
やっぱりポイントですよね。


5、日本の建国の精神

国のあり方ってそうだと思うんです。

日本は「和ともって貴しとなす」
という精神の国造りをしてきたから

どこからも侵略をされないで
日本の文化というものを絶やすことなく
継承できてきたんだと思います。


神話の話で言うともう一つ
『国譲り』という話があって、

アマテラスにオオクニヌシという神が
国を譲るというストーリーがあります。


普通はこの「国の成立」の話って
だいたい血が流れるんですよ。

アメリカの独立戦争しかり、
フランス革命しかり。


だから、そこからできる「国歌」も

「若者たちよ、剣をとれ!」

みたいな血なまぐさい表現の歌詞が
多いんですよね。


つまりは、

「我々の先祖が戦ってきた歴史が
あるから、それを肯定することが
建国を祝うことになる」

ってことで、戦いを肯定する歌が
多いわけです。


一方で日本は「国譲り」という
いわゆる「話し合い」で

「あなたにお任せします」

というのが国の始まりという
ストーリーが神話で描かれているので

それがやっぱり
理想の国のあり方なのかな、

という気がしますね。


これからの時代は、

「日本が精神的にリードする時代」

っていうのを言われてますが、


その一つは、

この「恥の文化」みたいなことも、

世界に必要な部分なのかなという
気がしますね。


・・・そんなこんなで

「最近恥ずかしかったこと」

から始まって、なぜか

「日本の建国の精神」

まで話が広がってしまいました(^_^;)


何か一つでも参考になることがあれば
うれしいです♪


※このコラムで書いてる内容は、
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