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恥をかいてかいてかきまくれ

前略

おはようございます。せっかくみんな家にいるのだから、とアメリカの友人と東海海岸の19時からビデオ電話をする約束したら、時差を間違えて日曜の朝無駄に1時間早く起きてしまったのぶです。寝直したら絶対寝過ごす自信があるので二度寝は断念しました。後でシエスタを取ることにします。

さて、4月と言えば出会いと別れの時期ですが、僕も今月から新しい部署へ異動となりました。よってもって3月の後半は旧部署での引き継ぎに追われていた訳なのですが、被引継者の2019年度の新人だった後輩に最後の”アドバイスをお願いします!”と言われて咄嗟にした話が我ながらいい話だったなと思ったので、せっかくの日曜の早起きを有意義なものにすべく!綴らせてください。

僕の最後のアドバイス、それは
恥をかいてかいてかきまくれ
でした。

恥をかくことは当然恥ずかしいことなので出来れば避けたいことですし、出来れば穴があっても入らずに済ませたいもの。僕もなるべく避けるように生きてきてしまったので、自戒の念も込めてのアドバイスだったのですが、恥をかくことは役に立つんです。

なぜ恥をかいた方がいいのか、それは
①小さな恥をかかないと大きな恥はかけない
②恥をかいて学んだことはなかなか忘れない
③恥をかいて学んだ人は謙虚になって人に優しくなれる
からだと思っています。まだ時間があるのでもう少し詳しく述べてみます。

①小さな恥をかかないと大きな恥はかけない

スマホがいつでもポケットやカバンに入っていると小さな恥をかく機会がだいぶ減ってしまった気がしませんか?
道や乗り換え方法がわからなくても、駅員さんや道行く人に頼ることなくスマホを開けば3号車が便利ですよなんてことも教えてくれちゃう。
本屋で探している本が見つからなくても、そもそも本屋に行く以前にアマゾンを開けば求めている本が買えてしまう。
会話の中で知らない言葉や話題が出てきてもその場ではなんとなく話を合わせて笑顔や真剣な顔をしてやり過ごし、後でこっそりグーグルで調べれば万事解決。
生活の中で小さな勇気を振り絞って人に質問をすることって失くなっているんですよね。

そんな小さな”恥体験”が減っている中、デートで気合を入れて普段行かないレストランに行ったらお店で出された見慣れぬ食事の食べ方がわからなくて食べなくていい部位まで食べちゃったり、急遽呼ばれたミーティングで内容についていけなくなって自分の振られたタスクの意味がわからなくて途方に暮れてしまったり、聞くにも聞けず、後で大恥をかいたりとんちんかんなことをやって大目玉をくらうなんていう場面は必ず現れるんですよね。

普段から小さな”恥体験”を重ねて、これってなんですか?という3秒で終わる質問で危機は回避できるという成功体験をしていれば、大きな勇気が必要なときでもそもそもそれが大きな勇気を必要としなくて、大きな恥にもならずに動けて、結果的に色んな経験が出来たり、色んな物を手に入れたり出来ている気がします。

②恥をかいて学んだことはなかなか忘れない

恥をかいて学んだことは”体験”に近くなるので記憶に残りやすくて忘れにくくなりますよね。穴があったら入りたいと思った体験ってそれが5歳のときだろうが10歳のときのことであろうが今でも覚えてますもんね・・・
もちろん毎回大きな恥をかけ、という訳ではないですが、恥をかいた経験はそうやって記憶に残るし、結果恥をかかなくても恥を偲んで取った行動は恥をシミュレーションしていることで記憶に残りやすいんじゃないかなと思います。それに次同じ恥をかきたくないと思うから必死に覚えますしね。

③恥をかいて学んだ人は謙虚になって人に優しくなれる

最後、これが一番大事だと思うのですが、沢山恥をかいて、恥ずかしい思い、悔しい思いをしてきた人は、あの経験があって今の自分がある、と思うからこそ驕ることなく謙虚になれると思うのです。ましてや自分が人に恥をかかせる立場になりたいなんて思わないから、人が恥を偲んで聞いてきたことに対して、相手の気持ちを慮り、なるべく恥をかかせないように丁寧に優しく教えてあげようと思えます。人は何かを出来るようになると出来なかったときのことを忘れてしまいがちですが、恥の経験は忘れないないですからね。

終わりに

とつらつら偉そうに書いていますが、そんな風に思っていても恥をかきたくない自分と恥をかいてでも前に進むべきだと思う自分との葛藤の日々です。それでもやっぱり自分が恥をかきたくないが為に聞かなかったことによってもたらされた数々の失敗や”恥体験”を思い出すと、恥を偲んで質問してきてくれる後輩を偉いなと思うし、聞きに来てくれてありがとうと言いたくなるのです。

時差を間違った早起きをきっかけに書き始めて、とてもわかりやすく①を書ききった辺りでタイムオーバーして、後半の駆け足感が顕著すぎる文章になって、しかも結果こんな時間にシェアをしているわけですが、読んでくださったみなさんありがとうございます。
Stay home&Stay safe!

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