もりあがる!タイダーン本の世界
今、波に乗っている絵本作家、ヨシタケシンスケさんの対談集『もりあがれ!タイダーン』を楽しく読了しました。本のつくりも凝っていて、持っているだけで嬉しくなる本です。
昔から対談本が好きなのですが、この機会に私が愛読している対談本をいくつかピックアップします。
『思想のドラマトゥルギー』林達夫・久野収
私にとってのキング・オブ・対談本。知に対する好奇心を老いても持ち続ける林と、彼に敬意を払いながらも時に鋭く切り込む久野のやり取りがスリリング。
『映画は語る』淀川長治・山田宏一
映画の語り部、淀川が晩年に残したインタビュー集。渡米した時のエピソードは「映画に愛される」とはどういうことかを教えてくれる。
『半日の客一夜の友』丸谷才一・山崎正和
この名コンビを抜きにして対談は語れない。
対談が通算100回を超えたのを記念して編まれた、より抜きの11編。話題の豊富さと視点のユニークさに感嘆。
『オールド・ファッション 普通の会話』蓮實重彦・江藤淳
思想的にはかなり異なると思われる2人ですが、対決するのでも、その場を取り繕うわけでもない、社交的な会話が収められています。これこそ大人の会話。
『江戸問答』松岡正剛・田中優子
この2人の対談本は『日本問答』もあって、こちらも面白いのですが、江戸は田中さんのホームグラウンドなので、より生き生きとしているのが伝わってきます。
とりあえず、今回はこんなところで。
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