週末レビュー10月13日:スタートアップのアイディア、串カツ4週目、その他雑感

風邪をひいてしまって週末レビューを書けなかった。ので今書いている。先週の出来事の中でもクイーンズでやっている串カツと今Lauch Your Startupと言う授業で取り組んでいるビジネスアイディアについて書きたいと思う。

飲食店の高廃業率を解決するサービス

今コロンビアの授業でLaunch Your Starupと言う授業を取っている。再来週には投資家が来て起業アイディアのデモをする事になっている。僕がそのデモデイに向けて準備しているのは飲食店開業を検討している人にテストマーケティングの機会を提供するサービス。自分の実家は神戸で20年以上飲食店を経営していて、その数は17店舗になっている。実際に経営をしている兄やその周りにいる人たち、友人で飲食を始めようとしている人たちにインタビューを重ねた。

今時点の結論として、廃業率を最も高めている問題は、飲食店をはじめる人たちが持つ空想だと思っている。この商品は絶対にウケる!このほとんど根拠のない仮説と参入障壁の低さ、実際に周りに普通の人が普通に経営していると言う事実が背中の後押しをする。こう言う風にみんな1000万円くらいを国金から借りて2年以内に半分くらいが潰れる。

自分の空想が正しいか否かはテストをやればかなりわかる部分がある。実際に本番に近い環境を作り出してやってみる事で1000万円もかけずに検証する事は十分可能だと思っている。実際に僕は自分がイケると思った商材で今までニューヨクで4つの商品を色んな場所でテストしている。結果、自分がいかに自分の空想にしがみついていたか思い知らされた。この4つの商品を検証するのにかかったお金はほとんどゼロ円。中には利益がでた商品があるのでむしろちょっとプラスくらい。

なぜこの高い廃業率を低くする事に自分は問題意識を持っているか考えた。まず1つは自分自身が飲食店を経営している親に育てられた経験があるからだと思う。多くの人にとって飲食店は苦肉の策だったりする反面、ほとんどが失敗する事実がある。だから、自分の両親のように追い詰められて、あるいは生活の軸として飲食業を始める人が崖から落ちないようにする仕事は意義があると思っている。2つ目は自分自身がNYで飲食店をやってみようと思ってテストする過程で上に記載した通り、テストをする事は、みんながもちがちな空想を事実を持って気づかせてくれるから。個人的にはこれイケるかもしれない!と思った人のアイディアは周りからの批判で諦めるよりも自分で事実を確認してみて諦めた方が良いと思っている。そして何より、周りが批判したアイディアも実はテストしてみると大当たりするかもしれない。とまぁあまり整理できていないが、これがWhy I do what I will doと言うところだ。

めちゃくちゃ適当だが授業で作ったPrototypeは以下のような感じ。NYで昼、あるいは夜営業していないお店でスペースをシェアしてくれるところをリストアップしてマッチングする。実際にきてくれたお客さんの分析をしてレポートを提供するという内容。今自分自身がフードトラックでテストをやろうとしているので、フードトラックを使ったテストマーケティングサービスもこれに追加したいと思う。

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クイーンズ串カツ4回目

これは上に書いた空想を打ち砕いてくれた典型的な例として良いのかもしれない。。。アメリカ人の友人宅で串カツパーティをやった際、友人がこれは絶対にイケる!間違いなくヒットすると言ってテストをやったのが始まり。そして結果はまぁまぁ売れているくらい。飲食店を始めるのであれば、テスト時点でめちゃくちゃ売れないと絶対に儲からないと思う。全4回の結果は以下の通り。

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先週は337本とかなり調子が悪かった。まぁ4回のテストでしかも野外のフェアにくるお客さんだと実際にお店を出すのと違うでしょと思われるかもしれない。ただ、フェアと言っても50〜60店舗くらいの中からお客さんが選んで買っている。その中で大儲けしているお店もあるわけで、自分たちに満たせなくて、流行っているお店の方がうまく満たせているニーズがあるのは間違いない。と言うわけで、この結果を受けて、自分の友人は串カツって思っていたより革命的な料理じゃないという事実を知る事ができた。と言う事は串カツだけじゃなく、それ以上に付加価値を提供しないと話題になる事ないと言う事がわかった。そこに足りていないものが何かわかれば、また成功する確率も高くなる。

僕が言いたいのは飲食を始めようと思う人は少なくとも今の仕事をしながら、このプロセスを踏んで、1000万なりNYで言えば5000万円なりを使うべきだと思う。

その他雑感ー自分の差別化ポイントについて

週の振り返りをする時はだいたい自分の手帳やメールボックス、SNSの送信履歴を見て何をやったか思い出している。自分の送信ボックスをみると今まで会ったことがない人にアプローチしている数が2人くらいだった。大体、こうやって主体的に行動した時に得られる情報や気づきが一番自分が抱えている問題を解決の方向に前進させるきっかけを作ってくれる。

コロンビアみたいにゴールドマンサックスだらけの環境にいるとビジネスに置ける自分の差別化ポイントが全くないことに気づかされる。

例えば、最近授業で仲良くなったViktorは香港のゴールドマンサックスで働いていた超エリート。彼はフードビジネスの中で起業家として第二のキャリアを組もうとしている。理由はこれ以上投資銀行やコンサルの世界で努力したとしても、周りの天才達との間で差別化ポイントを作れないからだという。そもそも彼の基準が高いこともある。ただゴールドマンサックスにすら入れない自分からすると、自分が持っているビジネススキル見たいなものは市場の中でほぼ無価値だ。

では自分にどう言う差別化ポイントがあるか。行動しかないと最近思っている。頭の良い人たちもそうでない人たちも圧倒的にここは弱い。行動するって無茶クチャシンプルで簡単なので、ひたすらここを磨いて行くことが自分の1つの武器になるんじゃないかと思っている。今日この頃。

と言うわけで、来週からはもっと主体的に送信履歴が増えるように心がけたいと思う。

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