週末レビュー1月12日:慶應MBA修士論文発表、35歳起業を目指す人の結婚について

今週はほとんど修士論文の提出と発表についやした。発表で学生と教授から結構な批判を受けたので、それについて考えたことをのべたい。また、久しぶりに会った同年代の友人と結婚について考えていることを話したところ批判を受けたのでそれについても書きたい。

慶應MBA修士論文発表会

1月9日に慶應MBAの修士論文発表会があった。先週の投稿に論文の要旨をのせている通り、国際展開に適した日本食レストランの商材と成功条件を発見することを目的とした研究だった。発表では結構な批判を頂いた。大きく2つの批判を頂いた。1つめは自分が行った研究の成功条件の抽象化・一般化ができていないという批判だった。次に今回の研究では海鮮丼、串カツ、緑茶抹茶のテスト販売を行ったのだけれども、その選定の基準がロジカルではないという指摘だった。ごもっともだと思うし、下にアップロードしている論文にも可能な限り修正も加えた。

個人的にはビジネスに綺麗な話なんてないし、実際に現場に出れば、理論では説明できない事がぐっちゃぐちゃに混ざりあっていると思っている。1つ一般化ができた!となるとその理論は一瞬でぶち壊されるので、完全な答えが出ていない間にそれをわざわざ紙に落とし込む事は精神が削られる。何が言いたいかと言うと、僕は慶應の全ての授業とカリキュラムから本当にたくさんの事を勉強させてもらったが、論文だけは自分の考えを整理する以外のメリットがないと感じている。勿論、ビジネスではなく、よりアカデミックな研究を突き詰めたい人にはものすごくよい機会だと思う。

実際に海外で販売をする場所を確保したりそれにかかるコストを自前で準備したり、調理技術を身に付けたり、人を雇ったり、批判をしている人が今まで見たことも触れたこともない実務を乗り越えて初めて販売の検証にこぎ着けるというのがリアルな話である。そういった見えない制約条件もあるので、矛盾なくロジカルに全てを説明することは非常に難しい。むしろそこまでの説明をロジカルに紙におとしこむ意味も見いだせないし、そうする気が起きなかった。

慶應ビジネススクールでは素晴らしい学びを得ることができたし、後悔もないが、論文は本当にもう書きたくないし、批判を受ける事をわかって発表の場に登壇することも遠慮したい。。。まぁ検証したこと自体は面白い内容だと思うので興味があるかたは一度読んでみてください。

要旨:https://drive.google.com/file/d/16JhjX5PoFHpenIs_dNuYthFYOUDB7FD-/view?usp=sharing

本文:https://drive.google.com/file/d/1J3endrOJLWV4gLBcae1S4lcaOsXaWIOf/view?usp=sharing

35歳独身起業を目指す人の結婚について

僕は今35歳なのだけれど 、周りの友人は僕のような独身の人の方が少ない。結婚している友人に会って飲むと必ず結婚の話になるし、自分の彼女との結婚について色々と意見を頂く。まじでほっといてほしいのだが、彼女の年齢が僕と近い事からも結婚することを勧められる。むしろ結婚を決めない僕が卑怯であると批判される。僕は今起業をしようとしていて、しかもニューヨークで。どうやって責任を取るか考えている。おそらくまともな生活ができなくなったタイミングで家庭は崩壊するし、その可能性が非常に高い。前のエントリにも書いた通り、ニューヨークはお金の余裕がない家族にとっては地獄になる事は間違いない。実際に僕の実家がそうだったようにそれだけは避けたい。僕が今足を突っ込もうとしている世界は、みんなが生きようとしている世界とは状況が違うんじゃないかと言いたい気持ちがあるが、もうそれさえも面倒になる。結婚して覚悟を決めた奴が先輩みたいな風潮に違和感を感じるのは自分だけだろうか。もちろん正しいことは柔軟に聞き入れる姿勢も持っている。と思う。ただ、やっぱり何より大事なのは自分の価値観にそって、自分で決めることだと思う、そう考えさせられた久しぶりの友人との久しぶりの再会だった。


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